杉真理、坂崎幸之助、ビートルズのすごさに改めて恐れ入る
4月5日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)では、3月6日にNiterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋市中区)で開催された、『Dear BEATLES 2026』名古屋公演の楽屋インタビューを放送しました。杉真理さんと坂崎幸之助さん、そして名古屋公演のゲストを務めた小堀勝啓がビートルズについて語り合います。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く23年続くイベント
2003年から始まった『Dear BEATLES(ディアビートルズ)』は、ビートルズを愛するミュージシャンたちがビートルズの曲を完コピするイベント。
近年の名古屋公演では小堀がゲストで呼ばれるようになりました。
23年続くこのイベントの中で、やり残しているアルバムがあるそうです。それが『ウィズ・ザ・ビートルズ』。
1963年11月22日に発売されたイギリス盤公式オリジナルアルバムの2作目です。
ジャケット写真はモノクロ。顔半分に光を当て、もう半分は影にする当時としては画期的な手法。
日本では1966年5月、来日記念盤として『ステレオ!これがビートルズ Vol.2』のタイトルで、『ウィズ・ザ・ビートルズ』の曲順を独自に編集して発売されました。
ジャケットはカラーでアイドル的に4人が並んでいるものでした。
ジョンのボーカル
まずは『ウィズ・ザ・ビートルズ』をコピーした感想を聞いていきました。
坂崎「改めてジョン・レノンの歌がすごいなと思います」
杉「この頃はなんと言ってもジョンですよね」
小堀「ボーカルの絶頂期ですよね」
ファーストアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』とこのセカンドアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』は、オリジナル曲とカバー曲の混成。
3作目『ハード・デイズ・ナイト』から収録曲全てがオリジナルになります。
坂崎「でもカバーと言っても自分らのもんですよね」
杉「オリジナルより良いもんね」
坂崎「「プリーズ・ミスター・ポストマン」なんてものすごい良いじゃないですか」
3人は、ボーカルに色気があると絶賛しました。
リンゴ・スターのドラム
「プリーズ・ミスター・ポストマン」のオリジナルはボーカルグループ、マーヴェレッツ。
1961年、モータウンからデビューシングルとして発売されました。
1974年にはカーペンターズもカバーしています。
坂崎「オリジナルはちょっと軽い感じがしちゃうんだよ。やっぱりこれはジョンのボーカルだな」
杉「あとリンゴのドラム」
オリジナルはボワ~ンとした感じですが、リンゴの叩くドラムはクリアだと指摘します。さらに…。
杉「このリンゴのチッ。もうそこで起立みたいな感じじゃない」
ビートルズの「プリーズ・ミスター・ポストマン」は、曲の頭にハイハットを閉じて叩く音が入っています。
日本に例えると
杉「発売された63年11月22日ってケネディ暗殺の日なんです。アメリカがヒーローを失った時に、ちょっと遅れて行ってヒーローになっちゃった」
小堀「だってそれまでは、言っちゃあなんだけど田舎のチンピラバンドみたいなもんですよ」
坂崎「小堀さんですよ、言ったのは(笑)」
リスナーに呼びかける坂崎さん。
小堀「一般論的な言い方です(笑)」
ビートルズの出身地リヴァプールはイギリスの港町。坂崎さんがリヴァプールを知ったのはビートルズからだそうです。
坂崎「だってロンドンっ子からすればリヴァプール訛りもすごいんでしょ。日本で例えると博多ね。上田さんと財津さんが博多弁で喋ってるような感じなんじゃないですか」
ニューミュージックの大御所バンド、チューリップのボーカル財津和夫さんとドラムの上田雅利さんの名前が挙がりました。
アイドルが演奏する衝撃
坂崎「だからロンドンからしても地方から来たバンドだと思ってたんじゃないですかね」
杉「それがアメリカを征服して」
小堀「世界を征服して」
坂崎「『ウィズ・ザ・ビートルズ』は本当に初期のアルバムだから新鮮というかキラキラしてますね」
世界のミュージックシーン、ショービジネスの世界を驚かせたビートルズですが、この頃はまだアイドル扱い。
坂崎「アイドルがあんな音楽的なことをやるって奇跡ですよ」
杉「衝撃ですよね。当時、自分らの作った曲を自分らで演奏するって才能の塊ですよね」
小堀「あの4人のビジュアルと、ハモりが良かったですよね」
ハモる姿も絵になる
当時はマイクが2本ぐらいしかなかったそうです。ふたりでハモる時には、ポールとジョン、またはポールとジョージが1本のマイクに顔を寄せて歌っていました。
坂崎「1本のマイクでギターが外向いて、あれは良かったね」
ポール・マッカートニーは左利き。なので1本のマイクにふたりが寄ると2本のネックが外向きに左右対称になります。
小堀「普通はマイク1本で顔寄せて歌うのはボーイズですよ」
坂崎「ボーイズ物ですよね(笑)。しかも床から出てくるマイクで」
「ボーイズ物」とは楽器を演奏しながら演じる演芸グループ。1937年に浅草花月劇場に出演した「あきれたぼういず」が端緒と言われています。
聞こえなくても演奏する
ビートルズ初期の頃は、今のようにモニターがなく、観客の歓声で自分たちの歌が聴こえない中演奏していたそうです。
坂崎「モニターがあってもまともに行かないのに。シェアスタジアムのとかどうなってるんだろうね」
杉「聴こえてないと思うよ」
1965年8月15日にシェイ・スタジアムで行なわれた公演の模様は『THE BEATLES/シェアスタジアム』というドキュメンタリーで見ることができます。
リンゴは後ろから3人の振りを見ながらドラムを叩いていたんだとか。
坂崎「改めてものすごい実力だったんだと思いますよね」
恐れ入りました
小堀「おふたりのような手練れのミュージシャンでも、初期のビートルズには、恐れ入りましたって感じ?」
杉「恐れ入りましたですよね」
坂崎「恐れ入りやのイリヤ・クリヤキン。誰もついてこない、ついて来いよ!(笑)」
イリヤ・クリヤキンは1964~1968年まで放送されていたアメリカのスパイドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の登場人物。デヴィッド・マッカラムが演じていました。
小堀「来年のDear BEATLESの客入れの時のBGMはナポレオン・ソロのアンクルのテーマにしましょう(笑)」
(尾関)
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