宅間孝行【スジナシ】番組史上初の展開!?不完全燃焼でまさかの姿に 鶴瓶「叱りますよ、今日は!」
【2007年10月21日放送】
放送200回目のゲストは、人気ドラマ「花より男子」「歌姫」等の脚本家で、かつ、人気劇団(東京セレソンデラックス)俳優の、サタケミキオ、即ち宅間孝行さん。脚本執筆中の超多忙なスケジュールをおしての登場である。設定は「駅の自転車置き場」。作られたセットは「駅の地下」かと思われる造り・・コンクリート壁の、薄暗いスペースに、自転車がズラリと並んでいる。宅間は、用意された衣装の中から「警官」の制服を選択。鶴瓶はカジュアルなジーパン姿、持ち道具に「黒いかばん」を選択。
鶴瓶が並んだ自転車の間をうろついている・・そこへ警官姿の宅間が駆け込んできた。息を切らして「おいちゃん!大丈夫!大丈夫!!・・」と。鶴瓶は「まちごたワ!」と、宅間に合わせて慌てた演技。ここで宅間、番組初の仰天展開を仕掛ける・・「早く着替えないと!駅からココへ来るまでに、誰かに見られてるといけない・・」。衣装の相互交換が始まった。パンツ一丁になり、靴下まで交換する二人。「万年ヒラ巡査のオレが・・月収2700万円(※観客からのリクエスト・ワードここでクリアー)も夢じゃないとお前が言うから、こんなことに・・」泣き出す鶴瓶。「あんなお金持ちの子とは思わなかった」と宅間。二人は金目当ての誘拐犯、目的と違うカバンを盗んできてしまった鶴瓶は、既に後悔し始めている様子である。「お前が主犯やぞ・・」と鶴瓶。「じゃあ一人で逃げればいいじゃん!!」と大声で非難する宅間。もはや仲間割れの、情けない二人組みである。
やりとりの途中、鶴瓶のメガネが無くなると言う緊急事態が発生・・まわりが良く見えず判断不能に。宅間も大慌て。実は、急いで被った警官帽の中にあったメガネ、演技中に突然鶴瓶の目元に下がってきて、さらにビックリの二人!!「メガネ出てきた!?」。
「おいちゃんが、死にたいって言うから・・死ぬくらいなら何でもできるから・・って思って・・。おいちゃんは覚えてないだろうけど、実は10年前に万引き見逃してもらった恩返しにと・・」。「(お前こそ知らんやろうが)小さいときからお前の事は全部知っているんや」と鶴瓶「お前のお母さん、一人でお前を育てて、あんな形で死んでいった・・因縁やなア・・」。初めて聞く事実に驚く宅間。がっくりと肩を落とす鶴瓶を強く見つめながら語る宅間「子供は1000円札渡して逃がしたよ。たぶん家に帰っていると思う。・・外は暗いし(服は入れ替えたし)、おいちゃんかオレかなんて(駅を行く人には)わかんないよね。おいちゃんはこのまま仕事に戻って・・」。ヒシと抱き合う二人。決意の抱擁である。「じゃあね」と駆け出した宅間は、駅の方へ。追い掛けようとする鶴瓶・・・。
ここでOK!傑作アドリブドラマが完成する。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。