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長期金利が30年ぶり3%台に。日本経済でいま起こっていることは?

長期金利が30年ぶり3%台に。日本経済でいま起こっていることは?

1日の東京債券市場で長期金利が30年ぶりに3%台に上昇。高市政権による財政拡張への警戒感や、日銀が利上げペースを早めるとの観測を背景に債権を売る動きが強まっています。9月2日放送『CBCラジオ #プラス!』ではCBC論説室の石塚元章特別解説委員が、長期金利が上がることによって私たちに及ぼされる影響や、長期金利が上がっている理由を解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。

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長期金利と短期金利の違い

先週末にFRB(アメリカ連邦準備理事会)のウォーシュ議長は早期の金利利上げに含みを持たせたことでアメリカの金利上昇が続き、東京市場にも波及。

17日、18日に開催予定の日銀金融政策決定会合について、市場では利上げに踏み切る見方が体制を占めているのも、金利上昇の一因といわれています。

長期金利は短期金利と比べて、その名の通りお金の貸し借りの期間が長く、期間は1年以上。
国債市場の利回り、短期金利は日本銀行の政策金利で決まります。

私たちの生活への影響ですが、長期金利が上がると住宅ローンの固定金利が上がりますが、定期預金の金利も上がります。
ちなみに短期金利が上がると、住宅ローンの変動金利や普通預金の金利が上がります。

長期金利はなぜ上がった?

長期金利は国債市場の利回りによって決まりますが、例えば日本の国債が人気がなくなると、国として国債を売るためおまけをつける、つまり金利を上げることになります。

国債を買う人が減り売る人が増えているということは、簡単に言えば日本の信用がなくなってきていると考えられます。

その理由ののひとつがアメリカの利上げ。
日本とアメリカの金利差が広がれば広がるほど、アメリカにどんどんお金が流れることになります。

そしてもうひとつは、日本国財政への不安。
現在、積極財政を押し進めていて、役所からは予算要求がどんどん出ている状況。
どんどん予算を出したり消費減税を行うことで、石塚は「高市政権の財政政策に対して不安がある」と苦言を呈します。

アメリカからの圧力も?

もうひとつの理由は、アメリカが自国の景気を悪くしたくないと感じていること。
大統領の中間選挙までに景気を悪くして政権の人気を落としたくないという思いがあるのではないかと考えられます。

日本の景気が悪くなることで、アメリカの景気の足を引っ張られたくないという考えからか、アメリカのベッセント財務長官は1日、G20でアメリカに行っている片山さつき財務大臣と対面し、金利を上げるように圧力をかけているといわれています。

また、一部のアメリカの経済学者は、アベノミクス路線を継承した今の高市政権の経済政策について、「アベノミクスを推進していた当時は良い面もあったが、今は時代が変わっているにも関わらず、なぜ今もやっているのか」と評する向きもあるそうです。

ただ、今の日本で他にできることはなかなかない状況。
石塚はイギリスで起こったトラス・ショックを引き合いに出し、減税や積極財政を進めた結果失敗し、すぐに首を切られたリズ・トラス首相の二の舞にならないかと警告しました。
(岡本)
 

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