歩くと昔の人になった気がする?奈良県・長谷寺の登廊とは?
毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、パーソナリティの佐藤楠大アナウンサーが、趣味の仏像について語っています。5月7日の放送では、八十八面観音巡礼中の佐藤が、奈良県桜井市の長谷寺を紹介しました。
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佐藤「藁を物々交換を始めてやがて長者になるという昔話『わらしべ長者』の舞台が長谷寺ですよ。歴史があるのでいろんなものとのかかわりが深いお寺です」
クルマなら名古屋から名阪国道針インターで下車し、桜井方面に向かいます。所要時間は2時間半~3時間弱で、駐車場利用は車500円・バイク200円。
公共交通機関では名古屋から近鉄大阪線の長谷寺駅を降りて徒歩15分です。
長谷寺の創建は686年と言われているそうです。727年、聖武天皇の願いで、本尊である十一面観世音菩薩を作り、本格的な寺院としての基礎ができたとか。
聖武天皇は東大寺の大仏建立を提案しています。
山深い寺
長谷寺から伸びる初瀬街道は三重県松坂市で伊勢街道と合流。
門前町の初瀬は、奈良から伊勢へと続く街道の宿場町として栄えたとか。
三方を山に囲まれている長谷寺は、山深い里にある聖なる場所という存在だったそうです。
度重なる火災に見舞われて、現在残っている御堂の多くは江戸時代に建てられたもの。
佐藤「私は4月に行ったので桜が綺麗でした。ちょっと後になるとシャクナゲが綺麗。秋は紅葉。冬は雪。山に囲まれているので四季折々の美しさが楽しめます」
サイズ感が最高
佐藤「最初、見た時は山に囲まれている要塞かと思いました」
長谷寺は山の斜面に沿ってドーンと建っていて、下から見ると、これを上まで登るのかという圧倒されるスケール感があるそうです。
そのため入り口を入ってから参拝までトータル30分ぐらいかかるそうですが、佐藤はかなり気に入ったようです。
佐藤「いろんなお寺に行ってきましたけどトップレベルで長谷寺が好きだと思ってます」
花の御寺と呼ばれるぐらい四季折々の自然が楽しめるので、寺のスケール感と花の美しさで感動できるとか。
紀貫之が見た梅
佐藤「私は百人一首を知らないんですが、紀貫之のこの一句は聞いたことがありました」
『人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける』
実は紀貫之がこの句を詠んだ場所が長谷寺です。
紀貫之はこどもの頃、長谷寺で、伯父の雲井坊浄真から教育を受けていました。都で朝廷に仕えるようになり、時が経って再会。その時に紀貫之が梅の花を1本折って詠んだのがこの歌。
「あなたの心は昔と同じかどうか分からないが、この梅の花の香りは変わらず私を迎えてくれる」という様な内容。
境内にはその梅の子孫だといわれる梅の木があり、この句が書かれた看板が掲げられているそうです。
佐藤「当時から人を思う心は変わらなかったんだなと同時に、歴史の勉強にもなって面白かったです」
落ち着く廊下
入り口の仁王門を抜けると本堂まで登廊(のぼりろう)が続いているそうです。これはトータル399段ある昇りの階段だとか。
佐藤「簡単に言うと屋根付きの階段なんです。高級旅館の建物と建物を繋ぐ長い廊下あるじゃないですか、下呂温泉の旅館と外の温泉を繋ぐ廊下。それがお寺に珍しくあるんですよ」
4人ほどが横並びに歩けるぐらいの幅。屋根から灯篭が垂れ下がっていて、その灯篭がずらーっと奥まで並んでいるそうです。
佐藤「時代劇だと偉い人しか通れなさそうな場所。そこを桜など山の自然を見ながらゆったり歩けて、昔の人と同じ目線になった気がして心が落ち着きました」
ぜひ皆さんも長谷寺で平安時代を感じてみてください。
(尾関)
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