全国の名城に怪談あり!?大阪城に多く名古屋城にはない理由
『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)の「ズバリこの人に聞きたい」では、話題の本の著者などにパーソナリティの北野誠がインタビューしています。3月28日の放送では、『名城怪談』(エクスナレッジ)の著者でホラー作家の田辺青蛙(せいあ)さんが登場。この本は日本全国の有名なお城にまつわる怪談を集めたもので、田辺さんが蒐集した数々の怪談に対し、日本史学者の北川央(ひろし)先生が歴史的背景の監修をされたことで、お城の歴史だけではなく魅力的な怪談の世界を描いています。
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田辺さんが名城にまつわる怪談を書こうと思ったきっかけは、かつて大阪都市協会が発行していた『大阪人』という雑誌。
2003年当時、北川先生の書かれていた特集記事「大阪城の怪談」を読んだところ、大阪城の近くに住んでいた田辺さんが、「大阪城にこんなたくさん怪談があり、しかも他で聞いたことがないような不思議な話」と興味を持ち、「他の城にはどんな怪談があるのか」と思い、調べるようになったのだとか。
そして、「いつかはこれらの話をまとめられたらいいな」と思っていたら、20年経ってようやく本の形にできたとのことです。
お城の怪談集めは難しい
大阪城にまつわる怪談は北川先生が書いたものですが、他のお城の怪談はどうやって集めることができたのでしょうか?
田辺さん自身は古文書を直接読むのが難しいため、全国の学芸員や地元の郷土史家に連絡してみたとのこと。
その他、たまたま『大阪人』の編集に携わっている方で怪談が好きな人がいたために特集を組んだそうで、城と怪談が結びついたのは今までになかった視点といえます。
大阪城は全国でも屈指の怪談が多い城だそうです。
もともと豊臣秀吉が建てたものを徳川家が建て直したことでも知られていますが、このあたりの因縁も怪談話を生み出しやすい背景にあったのかもしれません。
姫路城にまつわる怪談
この本の中で北野が興味深いと思ったのは、姫路城にまつわる怪談。
宮本武蔵が武者修行を行なっている時期に、なんと化物退治を姫路城で行なったという怪談があるそうです。
十二単をまとった若い女性と対決したという話ですが、姫路城は天守に住む刑部(おさかべ)姫という妖怪がいるという話もあり、なぜか女性にまつわる妖怪の話が多いのが特徴。
姫路の「姫」という字も何か関係があるのでしょうか?
ただ、この刑部姫に関する話は単なる大昔の伝説だけではなく、近代でも実際に出てきます。
1945年(昭和20年)、終戦直前に姫路で焼夷弾が落とされて火事になりそうになった際、「刑部大神」と書かれた法被を着た人が消火活動をしていたという目撃談があったそうであう。刑部姫が姫路城を守り続けてきたのかもしれません。
名古屋城は平和!?
一方で、放送エリアにある名古屋城については怪談が少ないそうです。
田辺さんが多くの郷土史家や学者、怪談話を集めている方に聞いてみても、見つからなかったそうです。
怪談話がない理由について、とある方は「名古屋城は金の鯱が有名で、五行の教えでは金は陰を避けるという意味があるからではないか」と語ったそうで、田辺さんは「お家騒動がなかったからではないか」と推測。
田辺さんはお城の怪談は周りの人が作るもので、「あの城主は無念だっただろう」とか、お城に携わった武将などの思いを汲んで、怪談へと巡らせていたのではないかと語りました。
(岡本)
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