更年期の不調、根本的原因は栄養不足?
『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)の1コーナー、「ズバリこの人に聞きたい」では話題の本の著者などにパーソナリティの北野誠がインタビューしています。11月8日の放送では、『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』(あさ出版)の著者、梶の木内科医院院長で七夕医院名古屋院総院長、梶尚志先生が登場。更年期の女性が心身の不調を訴える原因として、従来はホルモンバランスの乱れが挙げられていますが、この本では栄養と生活習慣という視点から根本的な対策を提案しています。
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ひと口に更年期の不調といっても症状はさまざま。
人前に出た時に急に身体が熱くなるという「ホットフラッシュ」や、不眠や気持ちが落ちるといった精神面への影響、動悸や息切れ、むくみなどが起こるとされています。
更年期障害の原因としてよく知られているのが、女性ホルモンであるエストロゲンの減少あるいは不足。
梶先生はまず、ホルモンの原料はすべて食べ物から来ているので、栄養が大切と力説。
ホルモンバランスの乱れに対して鉄分が必要ともいわれますが、「一番大切なのはタンパク質」と梶先生。
肉をガッツリ食べるという男性と比べ女性はそこまで食べない人も多く、女性はタンパク質の摂取が少なくなりがち。
実はホルモンに大切なもののもうひとつがコレステロールで、ダイエットから脂分を控える人にとっては不足します。
たくさん摂る必要はありませんが、若いうちから過度なダイエットをすると、女性ホルモンのベースとなるコレステロールが極端に少なくなるとのことです。
30代・40代から必要な準備
また更年期になる前の時期でのコンディショニングを整えることがすごく大事という梶先生。
30代後半から40代前半に、「自分は更年期ですか?」と尋ねにくる女性がいるそうですが、それは美容や食生活によってコレステロール不足に陥っていることが不調の原因となっている可能性が高いとのこと。
あらかじめ蓄えがないと身体の不調につながりかねないことから、更年期になる前から気をつけておくべきとのこと。
サプリによる栄養摂取は有効?
では、更年期になって不調とならないためには、あらかじめどのようなことに気をつけておいたほうが良いのでしょうか?
梶先生は栄養が偏らないことが大事と語ります。
女性はどうしても炭水化物、糖質に偏りやすいようですが、3大栄養素というように炭水化物以外にタンパク質と脂質も必要。
そもそも現在、日本人全体でタンパク質の摂取が減っているといわれ、筋肉量が減ってきて歳を取ると衰えがひどくなる危険性があります。
そして、女性にとって特に必要なのが、やはり鉄分。
月経や妊娠、出産、授乳を経て、女性の体は常に鉄分を失い続けていますが、鉄は筋肉の重要な要素であるため必要です。
鉄分を摂取する簡単な方法はサプリメントですが、梶先生は「サプリメントも品質により、いま非常に問題になっているのは海外からの個人輸入のもの。サプリは良質であれば非常に有用」とアドバイスしました。
どうしても食事で栄養をバランス良く摂るのは難しいという場合は、サプリも有用とのことです。
(岡本)
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