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街中で聞いてみた。生成AIはどこまで普及しているのか?

街中で聞いてみた。生成AIはどこまで普及しているのか?

2022年に発表されたChatGPTに代表される生成AIは、この数年で爆発的に進化しています。私たちの生活にも急速に普及し、今やスマホにも標準搭載されているため、活用しているという方も多いのではないでしょうか。そこで10月31日放送『CBCラジオ #プラス!』では、実際に生成AIとどう付き合っているのか、CBCキャストの杉原鈴菜が街中で生の声を集めてきました。聞き手はパーソナリティの石坂美咲と竹地祐治アナウンサーです。

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AIって何?

AIはアーティフィカル・インテリジェンスの略でよく人工知能と訳されますが、コンピュータが人間のように学習や推論を行い、物事の問題解決などを行う技術の総称。

ちなみにこの説明はGoogleのAIがまとめたものです。

これまでの検索と違うところは、検索は存在している情報を拾ってくるだけですが、生成AIは膨大な情報を基に学習して答えを出すという点です。
 

どんなAIを使ってる?

最初の質問は「あなたは生成AIを使っていますか?」。
取材した方のほとんどは「すでに使っている」と回答。特に10代や20代が多い印象と杉原。

使用している生成AIサービスは、10代からはChatGPTやGenspark、20代ではChatGPTやGoogle Gemini、30代はMicrosoft Copilot、60代からはChatGPTという意見が出ました。

さまざまな生成AIのサービスがありますが、ChatGPTが全世代的には浸透しているようです。
こうしたサービスはいくつもありますが、それぞれに特徴があります。

ChatGPTは文章の作成や翻訳、質問の回答など幅広い分野に対応しています。

Gensparkはプレゼン資料の作成に適していて、Google GeminiはGメールやGoogleマップ、GoogleドライブなどのGoogleのサービスと連携しているのが便利な点。

そしてMicrosoft CopilotはWordやExcel、PowerPointなどのMicrosoftのアプリにAI機能が組み込まれています。

ざっくりと言えば、ChatGPTやGeminiは普段使い、Microsoft CopilotやGensparkはビジネスシーンで使われることが多いようです。

生成AIの活用法

では、具体的にどのようなシーンで利用しているのでしょうか?

「授業でわからなかった単語とか、説明して理解できなかった部分をAIで簡単に説明してもらえる」

「めっちゃレポート書くのに使ってます」

「学校でプログラミングの勉強をする際にわからない部分や、調べものをする際に普段使ってますね」

「Gメールを使う時にGeminiで文章をまとめてもらって、敬語とか間違いがないか(確認している)」

「仕事が大半なのと、プライベートでも使ったりしますね。部下へのマネジメントだったり、チーム作業をEXCEL(でまとめたり)、ミーティングで使用するような文書作成とか」

また、文書作成だけではなく、こんな使い方もありました。

「プライベートだとイラスト制作だったり」

「ChatGPTで占いができる」

教育現場やビジネスシーンだけではなく、趣味などにも幅広く活用されているようです。

使っている人の感想

ちなみに総務省の令和7年度版情報通信白書によれば、日本において「何らかのAIサービスを使っている」、または「過去に使ったことがある」という人の割合が、2023年度の調査では9.1%だったのに対し、2024年度では23.7%と激増。

アメリカでは現在7割、中国では8割ほどの人が利用しているため、日本はまだまだこれからという見方も。
日々機能やAIの学習レベルが上がっていますので、今年度はさらに増えていると考えられます。
今回の取材を通して「50%近い利用率ではないか」と杉原。

では、実際に使っている人はどのような感想を持っているのでしょうか?

「時々ちょっと『ん?』って思う時もありますけど、だいたい自分が求めてた答えが返ってくるので、使い勝手はいいツールだと思います」

「使いこなせれば便利だと思いますが、それ頼りになりすぎると自分が何もできなくなることはあるので、あくまで参考程度」

わりと冷静に使用している印象を受けます。

さらなるレベルアップに期待

さらに10代の方からはこんな意見も。

「かしこまったしゃべり方だから、もうちょっとやわらかくして欲しいなって思ってます」

「字数が何文字でって言っても、いざ数えてみたら字数が違う時があるので直してほしいなって思ってます」

このあたりは将来、さらにレベルアップに伴い改善されていきそうですが、創作では生成結果を自分の作品としてそのまま発表するなどの悪用や、生成結果を疑わずに使用した結果、現実に存在しない出典を指摘された、などの問題もあります。

使い方を考えながら、しっかり活用していきたいものです。
(岡本)
 

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