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司書コンテストでAIと人間の得意分野が明らかに

司書コンテストでAIと人間の得意分野が明らかに

AIの活用でますます生活が便利になる現代。JR東海ではLINEとAIを活用した、新たな忘れ物サービスを始めるとのこと。 9月11日の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと山本衿奈が、JR東海の取り組みや、図書館で広がりを見せるAI司書の取り組みについて取り上げました。

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JR東海の新サービス

まず永岡は共同通信の記事に取り上げられていた、JR東海の新たな忘れ物案内サービスについて紹介。
このサービスは、LINEとAIを活用し、電話を使わずに忘れ物の問い合わせから受け取り方法の確認までを完結できるというものです。

JR東海では、これまで各駅で数日から2週間程度忘れ物を保管した後に警察へ引き渡していましたが、10月1日から「JR東海お忘れ物センター」を設け、1か所で3か月間保管する体制に変わるそうです。

利用者はLINE上で「傘を忘れました。キャラクターのシールが貼ってあります」「どんなキャラクターですか?」「可愛らしい猫です」といったようにAIとやり取りすることで、該当の忘れ物を特定し、受け取りまで案内してもらえるとのこと。

永岡「AIって本当に進んでますね」

山本「いろんなところで使われていて、どんどん身近になっていますね」

AIと司書の役割の違い

続いて永岡は、朝日新聞に掲載された図書館の「AI司書」の話題に移りました。
これは、図書館で本を探す利用者をAIがサポートする取り組みで、徐々に広がりを見せているそうです。

記事によると、人間の司書による知識や技術を競うコンテストで、AI司書が活躍した場面がありました。

例えば「映画化された恋愛小説のタイトルがわからない」という利用者の質問に対し、AI司書は「三角関係ですか?」「ドラマ化されましたか?」と質問を重ね、人間の司書が間違えた後にAIが正解を言い当てたといいます。

このように、「特定の本を探す」という目的にはAIが強い一方で、「おすすめの本を提案する」場面では人間の司書に軍配が上がるようです。
「年の離れた上司と一緒に楽しめる本を教えてほしい」というリクエストに対して、AIは「同僚と良い関係を築く方法」といった本を提案したのに対し、人間の司書は「上司の趣味に合った本や雑談に使える本」を勧めたとのことでした。

山本「AIのほうはちょっとズレてる気がします」

永岡「1+1=2のような正解を出すのがAI。けれど、人間は“その先”を提案できる」

人間の心の機微や空気を読む力はAIにはない能力です。

AIの可能性を語る

永岡は「図書館にはあまり行かない」と明かし、その理由として「中身を見ずに自分に合った本を探すのが難しい」と話しました。

一方で、書店では書店員のコメント付きポップや「大どんでん返し系」などのキャッチコピーに惹かれて本を選ぶことが多いとし、「AI司書がそのような選び方をサポートしてくれるなら、図書館に行くきっかけになるのでは」と期待を寄せます。

例えば「最近2~3年で出版された日本人作家の大どんでん返し系の小説を探したい」といった要望にAIが対応できれば、ユーザーにとっても満足度の高い本選びが可能になるだろうと語りました。

また、こども向けの絵本選びにもAIが役立ち、最終的に司書に相談するなどAIと人間のハイブリッドな使い方が今後の鍵になるのではと持論を述べます。

日々進化するAIの技術を、どう日常に取り入れていくか。
“適材適所”でうまく活用していきたいものです。
(ランチョンマット先輩)
 

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