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なぜ?年配者から「見えた」の声続々、皆既月食

なぜ?年配者から「見えた」の声続々、皆既月食

9月8日の未明、月が地球の影にすっぽり隠れて暗くなる「皆既月食」が、日本各地で観測されました。国内で皆既月食が見られたのは約3年ぶりで期待が集まっていましたが、観測できる時間が深夜ということもあり、見逃してしまったという人も少なくなかったのではないでしょうか?そんな9月8日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』には、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、リスナーの皆既月食観測報告が寄せられ、を見たという報告が続々と寄せられました。その中で全員に「とある共通点」があったことが判明します。

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天体の神秘

地球と月は、太陽の光を反射して輝く天体です。つまり地球にも、太陽の光によって生じる影があるということ。
地球の周りを周回している月が、その地球の影の中に綺麗に隠れてしまうという天文現象が「皆既月食」です。

皆既月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶという条件がそろった満月の日にのみ起こるため、その珍しさや神秘性に引かれ、多くの方が夜空を見上げたようです。

8日の午前1時30分頃、南西の空に浮かんでいた月の一部が徐々にかけ始め、「部分食」が始まりました。その後、2時30分から4時ごろには「皆既食」となり、赤黒く染まった満月が夜空に浮かんで見事な月食となりました。

影に隠れるとはいってもただ暗くなるわけではなく、深みのある赤色や濃いオレンジ色に輝いて見えるのがなんとも美しく、「ブラッドムーン」とも呼ばれています。日没の時に太陽が赤く見えるのと同じ原理で、地球の大気を通過する際に屈折した太陽の光を月が反射しているため、そう見えるそう。

国立天文台によると、次に日本で観測できるのは来年の3月3日とのことです。

キーワードは「尿意」

日食と違い、月食は特別な道具を用いなくても肉眼で十分に見ることができるため、気軽に楽しむことができるのが特徴です。

しかし今回の月食が起こったのは月曜日の午前1時30分から4時にかけて、つまり未明です。
仕事や学校を控えている人にとっては少々ハードルの高い中、皆既月食を見たというリスナーから続々と投稿が届きました。

「夜中にちょっと尿意でトイレに起きたら、月食が見れました」(Aさん)

「今日ばかりは尿意に感謝します」(Bさん)

つボイ「尿意で起きなかったら、知らない間に月食が終わってたということですもんね(笑)」

月食は見たいものの時間的に難しいと諦めて睡眠を選んだけれど、幸か不幸か夜中の尿意で目が覚めて、偶然月食を見ることができたという人たちです。

つボイ「普通は尿意って面倒くさいものですけど、この日ばかりは皆さん『尿意ありがとう』なんですね(笑)」

せっかくの睡眠を妨げる尿意は本来であればなくしたいもの。しかしそんな煩わしい尿意も、たまには役に立つということが証明された稀有な出来事です。

風流…?

尿意で起こされた人たちによる観測報告はまだ続きます。

「尿意の巡りあわせか、気付くと3時前。まさに頻尿の成せる技です。窓を開けて微睡んでいると天体ショーが始まり、あまり大きくない月が雲に見え隠れしているみたいでした」(Cさん)

小高「尿意で起きる人多いな!(笑)」

「時刻は2時32分。ベッドに寝ころんだまま、窓からお月さまが見られました。宇宙の神秘を感じました」(Dさん)

つボイ「大概の人は寝てますけど、この時間に起きている人は尿意に起こされた人ですよ」

小高「夜勤の人とか受験勉強している人とかもいるけどね。この番組を聞いてる人は、尿意の人が多いかもね(笑)」

今年76歳のつボイも、夜中の尿意には悩まされているそう。番組リスナーには、同じ悩みを抱えている人が多いようです。
しかしきっかけは何であれ、美しい月を眺められたことには変わりありません。用を足してすっきりした気持ちで、輝く夜空に思いを馳せたのでしょうか。

小高「全然風流じゃないですね(笑)」

次回の皆既月食は雛祭り。頻尿の方もそうでない方もぜひ空を見上げ、壮大な宇宙を身近に感じる経験をしてみてはいかがでしょうか。
(吉村)
 

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