今年の秋はこれで決まり!絶品アジアン風栗ご飯

気温はまだまだ落ち着きませんが、世間は少しずつ秋ムードになりました。待ち遠しい秋を早く感じたい、そんな時は秋の味覚の栗を食卓に取り入れてみるのはいかがでしょうか。9月6日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』では、三重県いなべ市にある「農業レストラン フラール」の北村光弘シェフが、一風変わった栗ご飯のレシピを紹介しました。聞き手はCBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛です。
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北村「秋も進んでまいりましたので、栗をご紹介したいと思います」
レストランの農園ではすでに大きな栗が実っているのだそう。ランチでは栗かのこを提供したりと、秋を感じられるメニューが始まっているようです。
北村「栗は強い抗酸化作用があるビタミンCを多く含んでいるので、疲労回復や美肌効果が期待される食材です」
夏の間に蓄積した疲労や紫外線ダメージの回復にもピッタリです。本来であればビタミンCは熱に弱い栄養素ですが、栗の場合はデンプン質に覆われているため、加熱による損傷が少ないところが大きな特徴だとか。
北村「またカリウムも多いため、ナトリウム、つまり塩分の排出を促したり糖質の代謝を促す役も買ってくれます。
さらにビタミンEも含んでいるため、細胞の老化の抑制も期待できるんですよ」
体内の水分バランスを調整してくれたり免疫力を高めてくれたりといいことづくめ。まさに厳しい夏を乗り越えたこの時期、身体を労わるために積極的に取り入れたい食材です。
アジアン風栗ご飯!
そんな栗を使ったレシピは、流行りのアジアンテイストを取り入れたお洒落なメニュー。
北村「ちょっと変わった栗ご飯を紹介します」
栗ご飯といえば出汁やみりん、塩などで味付けするのが一般的ですが、今回は一味違います。
北村「お米は3合用意して、お水はちょうど3合のところに合わせておいてください。皮を剥いた生栗200グラムを一緒に入れます」
「ここからちょっと変わっています」と北村シェフ。
北村「鶏がらスープの素を小さじ2分の1くらい入れて、ナンプラーを大さじ2杯入れます。これでスイッチを入れて炊き上げてください」
登場した調味料は中華料理の定番鶏がらスープの素と、タイ料理に欠かせないナンプラー。ナンプラーはタイでは醤油のように使われており、実は日本料理の隠し味にも利用されています。
北村「炊けた後十分に蒸らしていただいたら、よく混ぜてブラックペッパーを散らします。お好きな方は仕上げにパクチーをちぎって散らしていただければ、ちょっと変わった栗ご飯の完成です」
ほんのり異国のテイストが香る栗ご飯は、いつもの料理に新鮮な美味しさを加えてくれそうです。
渋皮は残っていてもOK
石塚「味の雰囲気が和風じゃないんですね!」
アジアンスタイルの料理は数年前から若者を中心にブームになっており、飲食店もここ数年で急増しています。
北村シェフの営むレストランでもアジアンテイストのメニューが人気のようで、このレシピを考案するに至ったのだとか。
石塚「ぜひトライしてみたいですね」
栄養価も高く美味しい栗ですが、一方で難点も。それは渋皮を剥くのが大変なこと。お湯につけたりタワシでこすったり、手間と時間がかかります。
ですが、ここで北村シェフから朗報が。
北村「栗の渋皮はタンニンを多く含んでいるので、渋皮を少し残した状態で料理に使用するとなおよいです」
タンニンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があるため、老化の予防やアンチエイジングに持ってこい。しかも料理のハードルがかなり下がります。
簡単で美味しく、夏の疲れた体を癒す最高のメニュー「アジアン風栗ご飯」で、一足早い秋を感じてみませんか?
(吉村)
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