普通とは何が違う?「プラチナ」NISAのメリット

安心して老後を迎えるために若いうちから資産を積み立てる方法として有名なのがNISA。一時期、日本の株価が下がった時は狼狽売りが増えましたが、長期的な考えで行なう投資として注目されています。そのNISAですが、2026年度から新たに「プラチナNISA」の導入が検討されているそうです。いったいどのようなメリットがあるのでしょうか?7月14日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、北野誠と大橋麻美子が、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、伊藤勝啓さんがプラチナNISAについて尋ねました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くプラチナNISAとは?
プラチナNISAは高齢者向けの投資信託で、65歳以上の方が対象となる予定です。
大きな特徴としては、現在の新NISA枠では対象外の毎月分配型ファンドというものが購入できる点。
新NISAの代わりとなるわけではなく、併用や選択制となる可能性があるとのことです。
毎月分配型の特徴としては、伊藤さんは「イメージでいうと、毎月分配金という名のおこづかいがもらえるような商品」と解説。
年金のように定期的に収入を得たい人には人気の投資信託商品で、2000年代には残高が5兆円を超える人気がありました。
現状の新NISAでは対象外というお話でしたが、新しいタイプといえます。
分配金があっても、元本が減る?
ただ、北野はこの「毎月分配型」という形式に何やら引っかかっている様子。
それは、この分配金の出どころにありました。
分配金というと何か常に利益が毎月出ていて、それを投資家に還元しているように感じられますが、投資はずっとうまくいくわけがありません。
もし利益が出ていなくても、損益調整金や分配金準備積立金といったいわゆる内部の貯金から出していて、投資の世界では「タコ足配当」と言われます。
タコが自分の足を食べている様子になぞらえているわけで、自分のお金が単に出ているだけという場合もあるわけです。
その点では預金の利子とは異なりますから、自分の資産がどのように変動しているのかチェックする必要がありますね。
毎月分配型のメリット
では、プラチナNISAで選択した場合も含めて、毎月分配型ファンドはどのように活用すれば良いのでしょうか?
伊藤さんは最も大事な点として「何のために使うのかという判断基準を持つこと」とアドバイスしました。
例えば、年金のプラスアルファの収入源として計画的に活用することが挙げられます。
ただし、表面的に高い利回りがあるから安心というわけではなく、先程あった通り取り崩しのケースもありますので、分配金の原資が何であるか確認する必要があります。
そのためには、元本の価値を表す基準価格を最低限確認しなければなりません。
もちろん、プラチナNISAにも非課税というメリットがあります。
サービス内容をよく把握した上で、定期的な収入を得るための選択肢として考えるのも良いかもしれません。
(岡本)
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