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名古屋の繁華街・栄地区がさらに進化

名古屋の繁華街・栄地区がさらに進化

名古屋駅周辺と並ぶ二大繁華街として知られている栄エリアは、このところ建物の老朽化に伴う立て替えなどにより、再開発が進んでいます。2020年に久屋大通公園の北エリアが整備され、テレビ塔は中にホテルが作られ中部電力MIRAI TOWERとしてリニューアル。昨年4月には中日ビルが改装され、来年には高さ211mの高層ビル、ザ・ランドマーク名古屋栄もオープンします。3月26日放送『CBCラジオ #プラス!』では、ジャーナリストの北辻利寿さんが、変わりゆく栄地区について解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと三浦優奈です。

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広がりのある都心の街・栄

今後の都市計画について解説する前に、まずは栄の歴史について振り返る北辻さん。

栄は名古屋市の真ん中にある中区のさらに中心部にあり、江戸時代は尾張徳川家の名古屋城の城下町として築かれていました。

昔は武士の住まいが多くありましたが、武家時代が終わると商店や銀行などが多く立ち並び、文字どおり栄えてきた街。

南北の久屋大通、東西の若宮大通はいずれも道幅が100mもある「100m道路」として知られ、地区全体が碁盤の目のように整備されています。

以前は人の流れが栄から名古屋駅周辺に変わったと言われていますが、名古屋駅周辺は人がにぎわうスポットが集中している一方、栄は面で広がっています。

栄のシンボルである中部電力MIRAI TOWER、商業施設ではオアシス21やナディアパーク、ラシックに名古屋PARCO、デパートは松坂屋名古屋店に名古屋栄三越、地下街はサカエチカ、そして中日ビルなど、さまざまな施設が広がっています。

また、若宮大通を挟んで南には、日々進化するカルチャーの街・大須があり、北辻さんは栄を「広がりのある都心の街」と表現します。

南側も再開発の対象に

その栄で、今後さらに再開発の計画が進められています。

先程、久屋大通公園の北エリアが整備されましたが、南エリアについても名古屋市が再整備計画を2025年度中にまとめる予定です。

目玉は地下と地上を結ぶ吹き抜けスペース。現在、中日ビルと名古屋三越の間の地下には駐車場があり、階段で地上と地下が結ばれていますが、これをエスカレーターなどを使って結ぶ計画があるそうです。

これにより、地下街から久屋大通公園に人の流れを誘導しようという考えのようです。

また、よくイベントが開かれるエンゼル広場にもオープンカフェやテラス席のあるレストランを誘致し、イベントのない日でも人が来るようにしたいとのことです。

さらに南端の光の広場には多目的ホールを作り、イベントやコンサートが雨の日でもできることも想定しているそうです。

超高級ホテルが名古屋に登場

また、現在名古屋市には路面公共交通システムSRTという、専用レーンを走る大型連結バスを走らせています。これも新しい停留所を作り、名古屋駅とつなぐ計画もあります。

そして、テレビ塔を超える高さのザ・ランドマーク名古屋栄は地上41階建てで、意外にも栄で初めてとなるシネコンも入る予定。
また、ヒルトンホテルの高級ブランドであるコンラッド名古屋も開業予定で、東京、大阪に続き3店舗目となります。

これまで名古屋には超高級ホテルがなく、富裕層は大阪や東京に泊まってしまうという問題があるといわれてきました。
コンラッドの誘致で、名古屋に来る外国人が増えるかもしれません。
(岡本)
 

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