セクシーシーンが視聴率を左右!?昭和テレビの裏事情

3月26日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、この日のテーマは「すごいですね~」。リスナーから寄せられた昭和の刑事ドラマ『特捜最前線』の投稿をきっかけに、現代では考えられない放送表現について語る展開に。北野の『トゥナイト2』での思い出も飛び出し、「いい時代だった」と懐かしみました。
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デアゴスティーニから販売されている刑事ドラマ『特捜最前線』のDVDを現在定期購入しているというリスナーAさん。
当時は特に違和感を覚えなかったものの、今見直すと、現代ではあり得ないほどのコンプライアンス無視のストーリー展開で驚いたそうです。
「たとえば藤岡弘、演じる刑事が被害者女性に自分の拳銃を渡して、犯人の男性に向けて銃を発砲させたり」(Aさん)
北野「素晴らしい」
松岡「すごいですねぇ…」
北野「仇討ちの助っ人やもんね。『助っ人いたす』」
松岡「でもダメ(笑)。渡しちゃダメ」
女性差別にセクシーシーン
「別の回では、刑事なのに女性の犯人に対して女性差別と思われる言葉を何度も連呼して、その犯人の女性の服を破ってブラジャーをさらけ出すシーンもありました」(Aさん)
松岡「そんなシーンあるんですか!」
北野「ありますよね」
「今の時代だったら絶対クレームの話になるような内容を平気で放送していて、あの時代の刑事ドラマは本当にすごいですね」(Aさん)
北野は「今の感覚で見たら、この頃のやつはもうひどかったでしょうね」
『特捜最前線』は、1977年4月6日から1987年3月26日まで放送されていた刑事ドラマ。
年代もそうですが、放送時間もポイントだったようです。
昭和のテレビ業界の常識
『特捜最前線』は放送時期によって22時から、また21時からの時間帯で放送されていました。
北野によると、21時まではこどもが見ているという想定で番組制作がされていたとのこと。21時以降にブラジャー姿の女性のシーンが登場するのは、テレビドラマの視聴率的に必要だったようです。
北野「温泉の場面も、2時間ドラマのサスペンスやったら21時55分ぐらいに、今でいうセクシー女優さんが裸でキャーって走り回るシーンを21時、22時またぎで絶対に入れとかないと。『あそこで視聴者を放してはいけない』っていう感じでドラマを作ってましたから」
松岡はこどもの頃に『特捜最前線』を日曜日のお昼頃に再放送で見ていたそうで、当時「こんなん、この時間にやるんだ」と思いながら視聴していたとのこと。再放送は制作側としても盲点だったのかもしれません。
『トゥナイト2』での頭上Gカップ
そんな話の流れから、北野は自身が出演していたお色気番組『トゥナイト2』について語り始めました。
北野「今見たらコンプライアンス無視ですよね。地上波でおっぱい出してましたからね。プールの中でGカップの女の子のおっぱいが俺の頭の上に乗ってましたもんね」
そして感慨深げにひと言。
北野「いやーいい時代過ごしてきましたね、僕ら」
現在ではコンプライアンスについて様々な議論があること、自分たちもコンプライアンスに沿って様々な活動をしてきたことに触れつつ、過去を振り返って「いい時代でしたね、思い起こせば」と、何度も噛み締めていました。
(minto)
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