中日OB・吉見一起を悩ませる困った投手事情

3月11日、元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の吉見一起さんが、CBC『ドラ魂キング』に出演し、今季ドラゴンズの投手事情について解説しました。今年の中日の戦力をどのように見ているのでしょうか?聞き手は加藤里奈と三浦優奈です。
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リスナーからの質問です。
「髙橋宏斗投手、(カイル・)マラー投手に続く開幕ローテーションはどうなっていきそうですか?」(Aさん)
吉見「これは近年まれに見る難しさなんですよ」
ドラゴンズの先発投手について「髙橋投手とマラー投手しかいない」と吉見さん。
開幕初戦の相手は横浜DeNAベイスターズ。対戦投手は東克樹投手と発表されており、2戦目はトレバー・バウアー投手の登板が予想されています。
吉見「そこにマラーを当てる必要あるのか、と思うじゃないですか」
加藤「落合野球だと当てないですよね」
外国人枠をうまく使え
吉見「僕は今年の開幕戦は1勝2敗は許されないと思っています。ビジターでも2勝しなくちゃいけない」
例年なら1勝2敗で次に取り返せばいいという考えだそうですが、初戦のDeNAは、昨年リーグ3位からクライマックスシリーズ、日本シリーズを制しています。
となると、髙橋投手とマラー投手の両方を使わなくてはいけないと吉見さん。
ローテーションで見るとマラー投手は土曜日登板。2戦目は29日なので土曜日です。
吉見「でも僕はカードの頭を取らなくちゃいけないと思っているので、マラーを火曜日に持って行きます」
マラー投手を次の読売ジャイアンツ戦初戦に持ってきて、DeNA2戦目はウンベルト・メヒア投手というのが吉見さんの考え。
吉見「で、抹消します。僕はマラーの方が優先順位は上だと思ってるんで、メヒアをうまく使いながら、4人の一軍外国人登録枠をうまく使っていくと思います」
これからどうなる?
三浦「宏斗、メヒアと来たら?」
吉見「その後はわかんない。今は本当にわかんないです」
調子のいい仲地礼亜投手を、巨人戦のどこかに入れて欲しいと続ける吉見さん。
吉見「結果を残してるのに使われなかったら、なんだそれ?って思うでしょ。気持ち良くさせてあげるのが、井上さんは上手だと思うので、僕は仲地を入れるべきだと思います」
ベテラン大野雄大投手は現在、様子見段階。涌井秀章投手はメヒア投手を抹消した後に入れるのか、などまだまだ不確定要素が多数あるようです。
初戦は1点差勝利
「ドラゴンズは先発陣が足りないと思いますが、心配です」(Bさん)
吉見「だから僕、(巨人戦の)頭悩んでるんですよ」
横浜スタジアムでDeNAと戦った後は、バンテリンドームナゴヤで巨人戦です。
「昨年ホップステップして、今年ジャンプして欲しかった投手が出てきていない」と吉見さん。
そんな中、井上監督は柳裕也投手を評価している様子なんだとか。
吉見「柳投手はバンテリンよりもDeNAの3つ目の方がいいんじゃないかな、というのが正直なところです」
「開幕が横浜DeNA・東とドラゴンズ・髙橋宏斗の投げ合いですが、吉見さんはどんな開幕戦になると思いますか?投手戦?それとも打撃戦?」(Cさん)
吉見「投手戦ではないと思います。4対3とか3対2が投手戦かわかんないですけど、1対0とか2対1とかはないと思います。僕は東投手は打てると思います」
加藤「ファンとしてはウキウキ材料になりますね」
抑えは誰になる?
もうひとつ気になるのが抑え投手。
「オープン戦を見て、新外国人の(ナッシュ・)ウォルターズ投手が安定したピッチング。ストッパーでもいいのかななんて思いましたが、吉見さんはどうですか?」(Dさん)
吉見「ボールが速いことが、まず抑えのひとつの要素です。現状(ジュニオル・)マルテ投手か松山(晋也)投手ですよね」
ウォルターズ投手に対して「コントロールに難がある」と吉見さんは評価。
コントロールがよくないと、先頭フォアボールを出して、代走出されて、走られるとノーアウト二塁。さらにワンアウト三塁になるので危険だそうです。
吉見「そこの怖さがあるので、僕は現状はウォルターズではなく、マルテか松山のどっちかだと思ってます」
先を読む吉見さんでした。
(尾関)
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