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お雛様はママのもの? 片付けで実感した不思議な所有感覚

お雛様はママのもの? 片付けで実感した不思議な所有感覚

3月8日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』。金曜日は『おたより復活デー』として、その週に紹介しきれなかったリスナーのメッセージを取り上げています。この日はひな祭り直後の金曜日ということで、つボイノリオと小高直子アナウンサーがお雛様にまつわる話題を紹介しました。

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31年前の7段飾り、復活!

「31年前、私の長女が生まれた時に両親が買ってくれた7段飾りの雛人形を昨日、25年ぶりに急遽飾りました」(Aさん)

このおたよりは4日に寄せられたもの。Aさんはひな祭り当日の3日に急遽、お雛様を飾ったそうです。

「私の次女が1月6日に2人目の女の子を出産したので初節句です。私、7段飾りを飾るのは疲れるから気が進まなかったんですが、飾ってみると本当に豪華で華やかで圧巻でした」(Aさん)

つボイは、「お雛様を出すのも片付けるのも面倒だけど、飾ってみるとやっぱりええなと感じるもの」だと、Aさんの体験に共感しました。

娘のお雛様が自分のもの

「お天気は悪いけど、この先しばらく片付ける時間が取れなさそうなので、今、ラジオを聞きながらお雛様を片付けています」(Bさん)

片付け作業をしながら、Bさんはお雛様の不思議な所有感覚について思いを巡らせたそうです。

「つくづく思います。お雛様ってママのものなんだなと。選ぶのも飾るのも片付けるのも、最後手放す時も、ママ。私のお雛様もまだ実家にあるけど、自分のお雛様という実感がなくて、むしろ今こうして片付けている娘のお雛様が自分のもののようです。結婚した2人の娘も、息子の嫁もしかりです」(Bさん)

「お雛様の所有意識はお母さんのものなんや、いうことですね」と、納得するつボイ。

嫁入りは遅くなる?

「お雛様のしまい時、我が家にも思い出があります。一人娘にもお雛様があり、天気を見ながら焦っていると、主人が『この子は嫁に行かないから一年中出しとけ』と言っていましたが、19年に娘はとっとと嫁に行きました」(Cさん)

お雛様を片付けるのが遅れると縁談も遅れるというジンクスがありますが、つボイは「(嫁に)行っとんのや。あんまり言い伝え関係あらへんね」とポツリとつぶやきます。

江戸時代の豪華なお雛様

「我が家には曾祖母が嫁入りに持ってきはった江戸時代のお雛様がありました」(Dさん)

後藤家という金工細工の名家から嫁いできた曾祖母が持参したお雛様について、Dさんは今年初めて目にした感動を語ります。

「曾祖母は後藤祐乗という代々金工作家の家の育ちでしたが、刀が使えなくなってからお家が衰退したらしく、なぜか家に嫁に来はったらしいんです。
持ってきはったお雛様の道具は、御簾、お布団に入った入れ物、食器類などは全て塗り物。
とにかく豪華で、今年2月に生まれて初めて袋戸棚の奥から出してみて、立派さに唖然といたしました」(Dさん)

歴史に名を刻む家と京の宝

Dさんの曾祖母が生まれた後藤家について、つボイは「金工細工として歴史的に有名な家」と説明。
藤原家や美濃とも関係があり、滋賀県坂本に領地を持ち、天皇に謁見できる地位を持った名家だったと解説しました。

また、お雛様の話から発展して、嫁入り道具をミニチュア化した飾り方にも触れ、徳川美術館に展示されている尾張徳川家の福君(さちぎみ)の豪華な雛道具を例に挙げ、「京都の方にはすごいものがいっぱいある」と締めくくりました。
(minto)
 

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