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QRコードを使った新たな詐欺が登場。その手口とは?

QRコードを使った新たな詐欺が登場。その手口とは?

『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)の「ズバリマネー相談室」コーナーでは、貯蓄や税金、保険、節約などお金に関する疑問や相談に対し、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナーが回答しています。2月17日の放送では、QRコードを使った新しい詐欺について、徳山誠也さんが解説しました。聞き手はパーソナリティの北野誠と大橋麻美子です。

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偽のQRコードで騙された

QRコードはスマホのカメラで読み取る特殊なバーコードで、会員登録やアプリのインストール、公式サイトへのアクセスなどに利用され、今やあちこちで見かける身近なものとなっています。

そのQRコードを使ってどのような詐欺が行なわれているのでしょうか?

徳山さんはまず、直接お金を騙し取られるパターンと、クレジットカードなどの個人情報を盗み取られてから金銭の被害に遭うパターンの2種類を挙げました。

発生例としては、2022年11月に集合住宅のポストに投函された「家賃に関する重要なお知らせ」と題したチラシを使った詐欺。
チラシにはQRコードが印刷されており、支払方法がオンライン決済になることが書かれていました。

17棟400枚ほどに投函されましたが、これは詐欺サイトへの誘因するもので、騙されて10万6千円振り込んでしまった人もいたとのことです。

意外と単純な手口

こうしたQRコードを使った詐欺は、上から貼り替えたり、そもそも偽のQRコードを印刷したりと、仕掛け自体は非常に単純です。

本物に似せた偽の注文画面に飛ばし、クレジットカードなどの情報を入力させ、最後まで入力してしまうと情報が盗まれて悪用されてしまいます。

チラシだけではなく、QRコードの画像が添付されたEメールも多数出回っています。
フィッシング詐欺の一種であるため、QRと組み合わせた名前の「クイッシング詐欺」と呼ばれています。

URL表示では文字列ですぐに怪しいと気付いたり、セキュリティに引っかかって弾かれたりしますが、QRコードは模様のためわかりにくく、ダイレクトに偽サイトへアクセスできてしまうことも、詐欺が広がる原因となっているようです。

QRコード決済で騙される

最近の偽サイトは公式と間違えるほど精巧にできています。

実際にあったのが「ETC利用照会サービス」を名乗るQRコード付きのメール。
コードを読み取ると偽のログイン画面が出現。

通常は会員コードなどを打ち込むところ、メールアドレスや電話番号などを入力させることで、個人情報を盗み取るというものです。

徳山さんも実際に偽の画面を見ましたが、本物そっくりで見分けがつかないそうです。

また返金を装った詐欺もあり、ネットショッピングをした後に「在庫がないのでQRコード決済で返金します」という連絡が来て、画面を進めていくと「返金コードを入力してください」と指示されます。

そこで例えば「99980」と指示されたコードを入力すると、なんと99,980円が送金されてしまう手口まであるそうです。

騙されないためには

では、QRコード詐欺に騙されないためには、何に注意すれば良いのでしょうか?

徳山さん「店舗などであれば、ちょっと怪しいとかおかしいと思ったら、店員さんに聞くのが一番良いです。

あと、店舗でもWebでも一緒ですけど、QRコードの下には基本的にURLが併記されています。
併記されていない場合でも読み取った後に表示されるので、そのURLを見ると公式サイトかいかにも怪しいサイトかが多少はわかりますよね。

あとアプリのダウンロードなどは、普通はアプリストア(AndroidはGoogle Play、iPhoneはApp Store)を経由するので、経由しないで直接ダウンロードさせようとするものは避けた方が良いですよね。

あとは内容自体がそもそも無料とか即時全額返金とか、過剰にお得で魅力的なものは注意するということですね」

先程、〇〇ペイのようなQRコード決済で返金するという話がありましたが、クレジットカード決済に対する返金はクレジット会社から返金されます。ここも騙されないようにしてほしいと呼びかけました。

もし騙されてしまったら、対象の金融機関や警察、消費者センターなどに連絡するのはもちろん、情報をさらに盗まれないようアプリをアンインストールしたり、ウイルスチェックを行なうのが良いとのことです。
(岡本)
 

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