吉沢亮さん飲酒トラブルで注目、書類送検の意味を弁護士が解説
12月30日の午前10時半ごろ、俳優の吉沢亮さんが自宅マンションの隣室に無断で侵入し、警察が駆け付ける騒ぎになり、書類送検される方針と報道されました。吉沢さんの所属事務所は6日、自社サイトで事実関係を認め謝罪しました。1月11日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、角田龍平弁護士があらためてこの騒動に関して法律の観点から解説しました。聞き手はパーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く酔った状態で隣の家に侵入
この報道を受けてSNSなどでは多くの批判的な意見が集まっていますが、「同情する」という北野に対し、角田弁護士も誤って他の家に入ってしまう可能性について語りました。
角田「普通に生活していたら、多くの人が犯罪を犯すことなく生きることができると思うんですけど、酔っ払って間違えて隣の家に入る、あるいはマンションの下の階、上の階の部屋に入ってしまうことってあり得ますよね」
報道された時にも「なぜ他人の家に簡単に入れたのか」「なぜカギをかけてなかったのか」という意見もありました。
万全ではないオートロック
マンションに住んでいる人には、玄関のオートロックがあるから安全という考えが意外とあるかもしれません。
北野「オートロックって本当に大丈夫やと思てる人すごい多いですけど、結構簡単に入れますよ?」
加藤「宅配とかの人と一緒に入るとか」
もちろん、そもそも他人の家に間違って入る前になぜ気づかなかったのかという疑問はあります。
北野「吉沢くん酔っ払ってたからでしょうけど、自分の家のカギを出さなかったんですね」
角田「普通カギで気づいたりしますけどね。そういう判断もできないぐらい酔っ払ってたかもしれないですね」
書類送検の意味
今回、報道では「書類送検」という言葉が使われています。あらためて角田弁護士が書類送検の意味合いについて解説しました。
角田「書類送検って言ったら、あたかも犯罪者のような印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれないですけど、必ずしもそうではなくて、どんな事件でも警察が捜査した場合、検察へ事件を送るんですね。
身体が拘束されている、逮捕されている、拘留されている事件やったら、身柄とともに検察へ送るし、そうじゃない事件、在宅の事件に関しては書類だけ送るということなので、これから捜査を進めていって不起訴になることもあるやろうし。
そもそも住居侵入っていうことは、他人の住居に侵入することの故意、他人の家に入ることを認識してやらんことには成立しないんですよね。
それを考えると、酔っ払ってた時は、そもそも住居侵入の故意がなかったんじゃないかなとも思うし、当然故意のあるなしにかかわらず、被害者の隣の家の方と示談とかしてるでしょうし。
となると、起訴されることもないんじゃないかな、とは思うんですけどね」
やむなく警察へ通報か
被害者が「隣の家の人が侵入してきた」と通報した、と報じられており、吉沢さんが隣人だという認識はあったようです。ただ、近所トラブルの域を超えて警察へ通報したのは、何らかの理由があったのかもしれません。
角田「酔っ払った酩酊の程度とか、例えば寝っ転がって動かへんとか、そういうことがあればさすがに(警察に通報せざるを得ない)」
酒を飲む人なら誰でも起こりかねないことではありますので、やはり飲酒の際は節度を持つ必要はありそうです。
また、マンションに住んでいる方は、オートロックを過信せず、きちんとカギを閉めておく必要がありそうです。
(岡本)