貸出数増加!学校図書館に「正規の司書」を駐在
こどもたちが読書の習慣を身につけるために最も身近な場所となっているのが、学校の中にある図書館。その学校図書館で、専門的な仕事をするお仕事「司書」があります。しかしほとんどの学校では司書を正規の職員で雇っているのはごくわずか。そんな中12月2日の『CBCラジオ #プラス!』では、東京都荒川区が行なっている学校図書館への取り組みを紹介しました。
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1954年に施行された学校図書館法には、学校図書館を欠くことのできない基礎的な設備と位置づけています。
しかし、全国学校図書館協議会が2023年の6月に行なった調査によると、この学校司書を正規の職員(フルタイム)としているのはわずか1.1%。
ほとんどは臨時の職員であったり、または業務委託で司書が雇われています。
専任の学校司書が駐在
そんな中、東京都荒川区では2009年度からすべての小学校、中学校に専任の学校司書が週5日駐在しています。
司書が学校に駐在することによって、先生たちとの連携がはかどり、授業に合わせて本を用意することが可能です。
さらには目当ての本が学校にない場合は、司書が区などの公共図書館に出かけて本を借りてくるなど対応しています。
その影響か、荒川区内の小学生ひとり当たりの本の年間での貸し出し数が増加しました。
2007年度は小学生ひとりあたり29冊でしたが、2022年度には3倍ほどの約87冊に増加。
本を読むことがこどもたちの国語力、情報収集能力などに関与していますが、貸出数の増加に伴い、国語力などもより養われているのではないでしょうか。
司書の仕事
司書の資格を持っている三浦優奈によると、司書は様々なイベントを企画することがあるそうです。
例えば、小学校の司書の場合、中学生や校長先生が小学生に読み聞かせをするといったイベントを開いているとか。
また、図書館でこどもたちが本を借りやすいようにイラストやフレーズなどを添えて魅力を紹介するといった、児童生徒の興味を引くような工夫をしたりしています。
こども達の読書量が増える裏には、司書たちのの活躍があるようです。
(ランチョンマット先輩)