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日本アカデミー賞新人俳優賞受賞の服部樹咲、女優を目指した理由を語る

日本アカデミー賞新人俳優賞受賞の服部樹咲、女優を目指した理由を語る

毛織物の産地として世界的に注目を集める尾張地方。愛知県から岐阜県にまたがるこの地域を舞台に、毛織物工場を営む家族の物語を描いた映画『BISHU 世界でいちばん優しい服』が10月11日から公開されます。主演を務めるのは愛知県出身で新進気鋭の若手女優、服部樹咲さん。そんな女優の服部さんが、10月5日放送のCBCラジオ『石塚元章 ニュースマン!!』に出演。CBC論説室の石塚元章特別解説委員と加藤愛アナウンサーが、出演映画や女優を目指したきっかけなどを尋ねます。

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女優デビュー作品で新人賞受賞

服部さんは愛知県名古屋市出身、現在18歳です。

2020年公開の大ヒット映画『ミッドナイトスワン』にて、ヒロイン役で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、国内外から注目を集めました。
服部さんは女優初挑戦であったという当時を振り返り「演技のことも舞台のことも何も知らないからこそできた役だった」と語りました。

石塚「トランスジェンダーの叔父に育ててもらうという難しい役でしたよね」

加藤「演技未経験というのが信じられないくらい、自然に映画に溶け込んでいて感動しました」

『ミッドナイトスワン』当時は12歳であったという服部さん。
中学生の役を演じていましたが、こんな裏話が。

服部「当時ちょうど成長期で、撮影中に10センチくらい身長が伸びたんです」

撮影の期間が空いた半年の間に急激に背が伸び、顔つきも変わってしまったという子役ならではのエピソードです。

『ミッドナイトスワン』はバレエをひとつのメインテーマとした映画ですが、服部さん自身も4歳から始めたというバレエを現在もずっと続けているそうです。
コンクールにも多数出場して輝かしい成績をおさめており、表現力や間の取り方などの技術は長年続けてきたバレエによって培われたようです。

バレリーナから女優へ

バレエで才能を発揮していた服部さんですが、ある時から長年続けたバレエから離れて女優になりたいと思い始めたそうです。

幼少期からずっと必死に打ち込んできた分、燃え尽きてしまって「もう嫌だ」と思った時があったとか。

バレエしかやってこなかった自分に他に何かできることがないかと考えた末に、女優に挑戦してみたいと思うようになったのだそうです。
ただ、なかなか母親に打ち明けることができなかったと言います。

服部「その時はもうバレエのレッスン行くのが嫌で仕方なくて、出かけたフリをしてサボったことがあったんです。
それで母が外出している隙に自宅に戻って、『話を聞いてください』と手紙を残したんです(笑)」

意を決して女優になりたい旨を伝えた服部さんでしたが、母親からは猛反対されて1カ月以上話し合ったそう。
そんな折に『ミッドナイトスワン』のオーディションがあり、「バレエ経験のある中学1年生」という応募条件が自分にぴったりで、まさに運命だと思ったのだそうです。

親との対峙や葛藤もありながら、チャンスを掴んで見事夢を叶えたのです。

初の主演を獲得!

そんな服部さんが初の主演となる映画『BISHU 世界でいちばん優しい服』が公開されます。
愛知県尾張西部から岐阜県西濃にまたがる尾州地域を舞台として、そこでウールの織物工場を営む家族とひとりの少女の成長を描いた作品です。

主人公である史織(しおり)が自身の発達障害と向き合いながら、様々な壁や困難にぶつかりつつも「服を作ってショーに出る」という目標に向かって走っていくというストーリー。

一足先に映像を見たというふたり。

石塚「最後の場面で不覚にもウルウルしてしまいました」

加藤「わたしもウルウルしました!」

歳が歳なので涙もろくて…と語る石塚。
最後に服部さんが、注目してほしいポイントを教えてくれました。

服部「主人公である史織にはピュアで癒される部分もあるし、まっすぐ目標に向かって突き進んでいく力強い部分もあります。
夢のために頑張っている、史織と同世代の子への応援メッセージになれば嬉しいです。

また、そんな子たちの背中を押す親世代の方にも、きっと共感してもらえるシーンが多いのではないかと思います。
幅広い世代の人に楽しんでもらえると思うので、ぜひ劇場に足を運んでみてください」

『BISHU 世界でいちばん優しい服』は10月11日(金)から公開です。
服部さん自身が歌う主題歌にも注目です。
(吉村)
 

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