この飲み物にこんなに糖分!?「スポーツの秋」に知っておきたい健康の知識
【CBCテレビ イッポウ金曜論説室】
※10月5日放送の「イッポウ~金曜論説室コーナー」に基づく原稿内容です
10月8日は「体育の日」、そして「スポーツの秋」も本番を迎えました。運動と健康について解説したいと思います。
運動の基本はウォーキング、「歩くこと」です。あまの創健トータルヘルス研究所によりますと、身体的には「体重・体脂肪の減少」「生活習慣病の予防と改善」「体力の維持と向上」「便秘解消」という効果が、また精神的には「ストレス解消」「リラックス」「快眠」という効果があるということです。
しかし、ただ歩くだけではなく効果をさらに高めるにはどうしたいいのか?それをサポートしてくれるものに「特定保健指導」があります。
今や生活習慣病は死亡原因の約6割を占めると言われています。その要因であるメタボリックシンドロームに着目し40歳から74歳までの人を対象に行なう「特定健診」がありますが、この「特定保健指導」はその健診で改善が必要とされた人に向けて行なわれます。専門のスタッフが生活習慣を見直すサポートをしてくれるシステムで、指導を受けた経験のある方も多いことと思います。
あまの創健トータルヘルス研究所による特定保健指導では、ウォーキングについて「目標歩数」を設定することを勧めています。具体的には、現在の1週間の平均歩数に、1000歩プラスするか、または10分ほど余分に歩くかになります。最近ではスマートフォンのアプリや歩数計も充実しており、気軽に計測できます。御自分の平均歩数を調べて、自分なりの目標を決めてはいかがでしょうか。
もうひとつ、特定保健指導でユニークな事例紹介がありました。飲料それぞれに含まれている糖分量の分析です。水やお茶は糖分0ですが、例えば一般的な缶コーヒーには3グラムのスティックシュガー5本分の糖分が入っています。野菜ジュースは6本分、ジュースで野菜の栄養を取得する方はそれを意識して下さい。
コーラについては500ミリリットルのペットボトルに実にスティックシュガー19本分の糖分が入っていますが、思わぬ盲点は果物風味の天然水です。つい「水」だと思いがちですが、実はコーラと同じサイズのボトルに8本分の糖分が入っているということです。スポーツの後の飲料は美味しいものですが、こうした知識を念頭に効果的な水分の摂取に努めて下さい。
飲酒後にラーメンやお茶漬けを食べる「締め」はご法度
汗を流した後のビールも美味しいですよね。「酒は百薬の長」とも言われますが、飲みすぎは禁物です。指導では、まずアルコールを取らない日、いわゆる「休肝日」を設けることを勧めています。それも続けて2日以上だと効果があるとのこと。
また「自分にとっての1回の量を決める」「おつまみは低カロリーにものにする」なども大切だとアドバイスします。飲酒後にラーメンやお茶漬けを食べる「締め」はご法度、もし身体が「締め」を欲していたら、温かいスープにするように指導しています。
スポーツの秋、各地で気軽に参加できる様々なイベントも予定されています。御自分で目標を決めてウォーキングを楽しむも良し、行事に参加して汗を流すも良し。自分の健康を自分で守るためにも、この機会に日頃の生活スタイルを今一度見直してみてはいかがでしょうか?