女性が年収を公開すると成婚率は“約2倍”?結婚相談所で起きている“年収開示”のリアル
「女性が年収を出すなんて、損をしそう」
――そう感じている方も多いかもしれません。
しかし今、結婚相談所の現場では、その常識が少しずつ揺らぎ始めています。
実は、年収を公開している女性の成婚率は、非公開の女性と比べて約2倍。なぜ今、年収を出す女性が選ばれているのでしょうか。
時代背景や男性側の本音、そして最終的に結婚を決める理由まで。婚活に興味を持つ女性が知っておきたい「年収」と結婚のリアルに迫りました。
女性が「年収開示」をするようになった
「隣の女性」のリアルな本音を伝え、「今」を生きる女性たちを応援したい――。
そんな思いからCBCテレビが立ち上げたのが、「me:tone編集部」です。
今回は、婚活業界で長く現場を見続けてきたブライダルサロンbouquetの佐藤香織さんに、近年変化してきた“女性の年収開示”について話を聞きました。
そもそも結婚相談所では、男性は必ず年収を公開しています。収入証明書の提出が必須で、偽ることができません。一方で、女性の年収公開は長年「任意」とされてきました。
me:tone編集部:「男性に比べると、女性はまだ任意なんですね」
佐藤さん:「ただ最近は、女性の年収公開も1割から2割に増えてきています。今後ももっと増えていく可能性は十分ありますし、公開が必須になるのも、遠くはないのかもしれません。」
その理由として佐藤さんが挙げたのは、婚活市場の「入口」が変わってきているという実感でした。
かつては男性の「職業名」や「肩書き」といった分かりやすい属性が重視されていましたが、最近では、より現実的な指標である「年収」に注目が集まっているといいます。
背景にあるのは、女性自身の変化です。高学歴・高収入の女性が増え、「自分と同等、もしくはそれ以上の年収の男性を希望する」という声は、もはや特別なものではなくなりました。
実際、現場では「正直、職業よりも年収を見てしまいます。生活がイメージできるので」という声も多く聞かれるそうです。
佐藤さん:「そう感じる女性は、ここ数年で本当に増えましたね」
そして今、その“入口”に対する女性側の向き合い方そのものが変わり始めています。
これまで「隠すもの」「触れないもの」とされてきた年収を、あえてオープンにする女性が、少しずつ現れ始めているのです。

「年収を出した女性のほうが結婚が早い」という現実
その変化は数字としてもはっきり結果に表れています。
2024年のデータによると、年収を公開している女性の成婚率は、非公開の女性の約2倍。

me:tone編集部:「年収を公にすることに、女性は躊躇されませんか?」
佐藤さん:「もちろん迷われます。でも、結果的に公開したことで話が進みやすくなったと感じる方は、実際に多いですね」
なぜ、年収を公開すると成婚に近づくのでしょうか。佐藤さんは、その理由を「男性側の結婚観の変化」にあると話します。
最近は、男性自身が自分の収入や将来に不安を感じているケースも少なくありません。
「専業主婦を望まない」「共働きで支え合いたい」と考える男性が増えているのも、その表れです。
結婚相談所のお見合いは、1時間ほどお茶を飲みながら世間話をするのが基本で、最初から条件面を深堀りすることはマナー上控えられています。そのため、プロフィール上で働き方や年収が見えていることで、出会う前から生活のイメージがしやすくなっているのかもしれません。
年収公開は誇示ではなく、「現実的な結婚を考えている」という女性からのメッセージとして受け取られているのです。
「頼もしい」と「申し込みづらい」のあいだで揺れる男性心理
もちろん、女性の年収開示に対する男性の反応は一様ではありません。
好意的な声がある一方で、戸惑いや引け目を感じる男性もいます。
佐藤さん:「それでも勇気を出して申し込みをされる男性は、やはり覚悟がありますね」
「頼もしいパートナーだと感じる」「対等な関係を築けそう」という声がある一方で、「自分より年収が高いと、申し込みしづらい」と感じる男性も確かに存在します。
ただし、成婚につながっているのは、引け目を感じながらも一歩踏み出した男性のケースが多いと言います。条件以外の魅力や良いところに目を向けてみたうえで、「この人と、向き合っていきたいかどうか」。そこに思いをはせられるかどうかが、ご縁を分けているのです。
女性にとって年収を公開することは、「条件として有利だから」だけではありません。それは、結婚後の生活を具体的に考え、「対等なパートナーシップを望んでいる」という意思表示でもあるのです。
“仕事”を収入だけではなく、“やりがい”として大切にしている女性にとって、仕事への理解や共感を得られる相手かどうかも重要なポイントです。その結果、年収を公開している女性は、申し込み数・申し受け数・お見合い数がいずれも増え、成婚率の高さにつながっているのではないかと考えられます。

とはいえ、最後に選ばれる理由は、やはり数字だけではありません。
条件で出会い、関係を深める中で決め手になるのは、「この人となら、日常を一緒に、飾らず自然体で、心穏やかに過ごせそうかどうか」という感覚です。
年収を開示するかどうか迷ったときは、「自分は、どんな相手と、どんな結婚生活を望んでいるのか」そう自身に問いかけてみてほしいと、佐藤さんは語ります。
その答えが見えてきたとき、年収という数字の意味も、きっと違って見えてくるはずです。
【ブライダルサロンbouquet代表 佐藤香織氏 経歴】(写真左)
日本航空グランドスタッフとして4年勤務し、20代で結婚。
夫の海外赴任によって、2年間アメリカでの生活を経験。
駐在中に第一子を出産、帰国後に第二子を出産。
2014年 名古屋市・千種駅前で、「ブライダルサロンbouquet」を開業
カウンセラー歴11年
「ベスト仲人賞」受賞(県内唯一)、IBJ AWARD9期連続受賞、他計19回の表彰歴。
≪保有資格≫
JLCA認定婚活カウンセラー・スペシャリスト/上級心理カウンセラー/メンタル心理カウンセラー

番組紹介
働く女性のリアルな声を届けるWEBメディア『me:tone』。
名古屋を起点に、座談会や美容・キャリア・お金の話題まで、身近で共感できる情報を発信し、女性たちの「今」を応援します。
共感と気づきで毎日を前向きに。毎週不定期で更新。


