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生理・PMS・更年期の不調に。“我慢しない”ための新しいセルフケアとは

生理・PMS・更年期の不調に。“我慢しない”ための新しいセルフケアとは
CBCテレビ me:tone編集部

ロールモデルではなく、身近な「隣の女性」が持つリアルな本音を取材・発信することで、「今」を生きる女性たちを応援したい――。そんな思いから、CBCテレビは「me:tone編集部」を立ち上げました。
今回は、2025年10月24日にCBC本社で開催された健康セミナー『女性のライフステージと健康課題について』の取材後編です。
講師は引き続き、大塚製薬で「女性の健康推進プロジェクト」を担当する管理栄養士の牛房麻衣(ごぼう まい)さんです。

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女性の健康推進プロジェクトについてセミナー画像は【こちら】
CBCテレビ me:tone編集部

(取材・報告:me:tone編集部/CBC論説室・特別解説委員 後藤)

女性が自分の体を知る第一歩は「記録すること」から

女性の体調は、女性ホルモンの変動によって日々変化します。
月経随伴症状、更年期症状…ライフステージごとに現れる症状は、人それぞれ。

CBCテレビ me:tone編集部
CBCテレビ me:tone編集部

牛房さん:「女性ホルモンは、心と体の両方に影響を与える非常に繊細な物質です。自分の体のリズムを“見える化”することが、まず健康維持の第一歩になります。」

牛房さんが推奨するのが、基礎体温を含め“記録”することです。アプリや手帳で自分の身体の変化を記録していくことで、月経や排卵のタイミングだけでなく、心と身体の調子の波もつかみやすくなります。
(※女性の基礎体温は排卵の前後で低温層から高温層になります。朝起きてすぐ横になったままの状態で、舌の下に挿入し、安静にして測ります。)

牛房さん:「体温のリズムを知ることで、体調の変化を予測できるようになります。今日は無理をしない方がいい、今日は集中できそう――。そんな“自分の取扱説明書”を持つような感覚で、自分の体と向き合ってみてください。」

小さな変化に気づくことができれば、心にも余裕が生まれます。
「月経痛は我慢するもの」「更年期症状は仕方がない」と思い込まず、小さな変化に気づくことが第一歩です。

毎日の生活の中でできる「セルフケア」

自分の体の仕組みを理解し、女性ホルモンによる体調の波を受け入れられるようになると、心身の不調とも前向きに向き合えるようになります。

そのためのキーワードが「セルフケア」です。
牛房さんが挙げる基本のセルフケアは、「生活」「食事」「運動」の3本柱。

牛房さん:「無理なことを頑張るより、毎日できる小さな習慣を継続することが大切です。睡眠のリズムを整える、朝日を浴びる、できるだけ階段を使うなど、ほんの少しの意識で体のバランスは変わっていきます。」

中でも食事は心と体の両方を整える重要なセルフケア。牛房さんが特にすすめるのは、昔ながらの「和食」です。

牛房さん:「お味噌汁や豆腐、納豆などの大豆製品には、“大豆イソフラボン”が多く含まれています。大豆イソフラボンの代謝物であるエクオールは女性ホルモンと似た働きを示し、女性の健康サポートに役立つとされています。さらに、これらの食品にはビタミンB群やマグネシウム、鉄分などの栄養素も含まれており、心身の安定やイライラの軽減に貢献します。」

忙しい日々の中でも、食事・休息・運動を丁寧に積み重ねることが、未来の自分への投資になります。

CBCテレビ me:tone編集部

一人で抱え込まないで――婦人科の「かかりつけ医」を持つという選択

セミナー後半で牛房さんが強調したのは、「一人で悩まないこと」。
月経痛や更年期の症状、体調の変化を「どこに相談すればいいかわからない」という声は少なくありません。

牛房さん:「日本では、婦人科の“かかりつけ医”を持っていない女性が多いのが現状です。婦人科は病気になってから行く場所ではなく、“自分の体を相談できるパートナー”。定期的に受診することが、早期発見・早期治療につながります。」

記録した体調を医師と共有することで、より適切なアドバイスを受けやすくなります。婦人科との関係づくりもセルフケアの一部なのです。
牛房さんは、これまで“個人の努力”と捉えられがちだった健康管理を、社会全体で支えるべき課題として位置づけ、「新・セルフケア」という考え方を提唱しています。

①自分の体を理解し行動する
②定期的に医療機関を受診する
③かかりつけ医とつながり続ける

――この3つを軸に、心身のバランスを守る新しい健康観です。

CBCテレビ me:tone編集部

正しい情報にアクセスできる環境を持つ

インターネットやSNSには健康情報があふれていますが、中には根拠のないものもあります。

牛房さん:「信頼できる医療情報にアクセスできることも、ヘルスリテラシーの一部です。大塚製薬が運営するサイトでは女性自身の健康に対する意識・知識・行動についての情報配信をしております。その他、『日本女性医学学会』のサイトでは、全国の女性医学専門医を検索できますし、更年期医療や婦人科検診の情報も確認できます。正しい情報を知ることが、安心につながります。」

正しい情報に触れることは、不安を減らし、安心して暮らすために欠かせません。

CBCテレビ  me:tone編集部

まとめ:自分の体を知ることが、未来を守る第一歩

女性の心と体は、女性ホルモンの影響を受けながら常に変化しています。自分の体のリズムを知り、食事や生活習慣を整え、困ったときには相談できる医師とつながる。その積み重ねが、人生100年時代を自分らしく生き抜く力になります。

牛房さん:「女性が健康でいることは、家族や職場、社会全体の幸せにもつながります。まずは女性自身が、自分のからだのことを知ること。そして男性が、女性のからだのことを知ることが重要です。」

「知って、気づいて、相談して、対処する」このサイクルをまわすことが、女性の未来を守る第一歩です。

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