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降水確率30%でも傘は必要? 雨の強さは判断できる? 天気予報の正しい見方を解説!

降水確率30%でも傘は必要? 雨の強さは判断できる? 天気予報の正しい見方を解説!
CBCテレビ:画像『チャント!』

地域別に定期的に見ることができて、日常生活になくてはならない天気予報。しかし、予報を見ながら時々迷うことも。降水確率30%なら傘は必要なのか、いらないのか?80~100%の場合は傘を持っていくが、50%を下回ると家に置いていくという人も多いのでは。今回は、CBCテレビ気象予報士の桜沢信司さんが「天気予報の正しい見方」を解説します!

降水確率は「1ミリ以上の雨」が降る確率!

CBCテレビ:画像『チャント!』

番組が「降水確率30%で傘を持っていくか?」をアンケート調査したところ、「持っていく」が45.5%、「持っていかない」が54.5%という結果に。「持っていく」と答えた人からは、「過去の雨降りでの悲しい経験から、0%以外は折りたたみ傘を持ち歩く」「20%だと持っていかないが、30%だと心配」などの意見。「持っていかない」と答えた人からは、「60%くらいから持っていく」「振らなかった時に傘を忘れるから、持ち歩かない」などの声がありました。

桜沢さんによると、降水確率30%とは「同じ気象条件が100回あった場合、30回は1ミリ以上の雨が降る」という予報とのこと。「1ミリ以上の雨」は、傘が必要なくらいの雨量、傘がないと外に出ることをためらうくらいの雨量だそうです。

CBCテレビ:画像『チャント!』

桜沢さんは「約3回に1回は雨が降ると考えると、メジャーリーグの大谷翔平選手がヒットを打つ確率とだいたい同じくらいです。傘を持っていく方が安心です」と解説します。

名古屋市では2023年9月、前日の天気予報で降水確率30%だった日が、大雨になったことも。傘を持っていなかった人は建物の軒先で雨宿りをすることになってしまいました。

降水確率と雨量は関係ない!? 0%の定義にも注意!

CBCテレビ:画像『チャント!』

雨が降るなら、実際にどのくらいの量が降るのかも気になるところです。降水確率100%と聞くと、30%などに比べて強い雨が降るように感じる人も多いかも知れませんが、これは勘違いです!実は、降水確率と雨量は関係ないとのこと。

降水確率とは「1ミリ以上の雨(雪)が降る確率」のこと。雨量は含まれていない数字なので、降水確率100%でも強い雨が降るとは限らないそうです。

CBCテレビ:画像『チャント!』

ごくまれに、降水確率0%でも雨が降ることがあります。理由は、「1ミリ未満の雨(傘がなくても大丈夫な雨)は予報の対象になっていない」から。また、降水確率5%未満の場合は、定義上0%と表示されるとのこと。0%でも「絶対降らない」わけではありません。

桜沢さんは「テレビで天気予報を見る際は、数字だけでなく、解説する気象予報士のコメントも参考にしてください」と呼びかけました。

CBCテレビ「チャント!」3月4日放送より

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