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今年は「夏風邪」大流行!?本当は怖い夏風邪…この夏実践したい“免疫力アップ法”もご紹介

今年は「夏風邪」大流行!?本当は怖い夏風邪…この夏実践したい“免疫力アップ法”もご紹介

サマリーSummary

ゲスト:松本明子
ドクター:昭和大学 呼吸器・アレルギー内科 教授/医学博士 相良博典
7月も後半に入り夏本番!誰しも一度は経験のある「夏風邪」が流行る時期でもあります。夏風邪は7〜8月を中心に、主にせきや腹痛などを引き起こし症状が長引くのが特徴。しかし、なかには夏風邪と間違いやすい大病が潜んでいる可能性もあるのだとか。そこで今回は、長引くせきと腹痛の原因やこの夏実践したい免疫力アップ法などを専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは昭和大学 呼吸器・アレルギー内科 教授 医学博士 相良博典先生です。

今回のテーマは「〜長引くせき・腹痛の真犯人〜緊急警報!本当は怖い夏風邪

7月も後半に入り夏本番!誰しも一度は経験のある「夏風邪」が流行る時期でもあります。夏風邪は7〜8月を中心に、主にせきや腹痛などを引き起こし症状が長引くのが特徴。しかし、なかには夏風邪と間違いやすい大病が潜んでいる可能性もあるのだとか。そこで今回は、長引くせきと腹痛の原因やこの夏実践したい免疫力アップ法などを専門医に教えてもらいました。

今年は夏風邪が大流行するかも!?

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生曰く、そもそも夏は免疫力が低くなりがちな季節。それに加えてマスクのない環境下になったため、今年は夏風邪が流行りやすいと考えられるそうです。

夏風邪の症状「長引くせき」

1回せきをすると約2キロカロリーを消費するといわれています。少ないように思えますが、これは体重70kgの人が約30秒間ウォーキングを行ったのとほぼ同じ消費カロリー。そのため、せきが長引くと体力を消耗させてしまうそうです。

<夏の長引くせきの原因(1)ウイルス>
夏の長引くせきの原因の1つは「アデノウイルス」だそうです。アデノウイルスは湿度が高い場所を好み、夏に最も感染力が高まるウイルス。感染すると喉の痛みや腫れを引き起こすため、せきの症状が見られます。ちなみに、アデノとは「扁桃腺」や「リンパ腺」という意味があるのだとか。アデノウイルスは、感染してもほとんどの場合軽症で済みますが、重症化すると咳が長引き、気管支炎などを引き起こす可能性があるので注意が必要だそうです。

<夏の長引くせきの原因(2)カビ>
夏の長引くせきの原因の2つ目は「夏型過敏性肺炎」だそうです。夏型過敏性肺炎は「トリコスポロン」というカビを吸い込む事によって発症するアレルギー性の肺疾患。トリコスポロンは夏に繁殖が爆発し、気温が20度、湿度が90%以上になると活動が活発になるのだとか。夏型過敏性肺炎のピークは、6月後半〜8月で、せきや発熱などの症状が夏場に出るそうです。

<夏型過敏性肺炎の特徴>
先生によると、夏型過敏性肺炎の原因は家の中にあるので「家の中にいると症状が出るが、外出をすると症状がおさまる」という特徴があるそうです。

<家の中に隠された落とし穴!「トリコスポロン」が潜む場所とは!?>
トリコスポロンがいる可能性が高いのは、洗面所・バスルーム・エアコンの内部。高温多湿になると活動が活発になるそうです。さらに、この時期トリコスポロンが繁殖しやすい意外な場所が「洗濯カゴ」。夏場に汗が染み付いた洋服をカゴに入れるとカビが繁殖して活性化しやすいのだとか。そのため、洗濯物を入れたまま放置している場合は注意が必要だそうです。

<洗濯カゴのトリコスポロン増殖を防ぐ方法>
先生曰く、トリコスポロンの増殖を防ぐ効果的な方法は「日干し」と「消毒」。トリコスポロンは高音多湿を好むため、風通しの良い場所で日干しをすると効果的だそうです。さらに、アルコール消毒を行う事である程度のトリコスポロンが死滅できるので増殖を抑える事ができるのだとか。また、寝汗でカビが増殖しやすい枕カバーなどは、こまめに洗う事が大切だそうです。

夏風邪の症状「腹痛」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<夏の腹痛の原因「ウイルス」>
先生によると、夏の腹痛の主な原因は「エンテロウイルス」。別名「腸管ウイルス」とも呼ばれ、夏に最も感染力が高くなるそうです。感染すると、腹痛・下痢・嘔吐などを引き起こし症状が長引くのが特徴なのだとか。下痢の症状が長引くと、感染を広げてしまう恐れもあるそうです。

<下痢の時の対処法>
(1)水分をこまめにとる
下痢をすると腸が十分に水分を吸収できなくなり体外へ放出されるため、身体が徐々に脱水状態に陥ってしまうそうです。すると、血圧の低下が進み、最悪の場合腎臓や脳に障害を起こしてしまう事もあるのだとか。そのため、夏場に下痢の症状が出た場合は、水分をこまめに摂る事が大事だそうです。

(2)便を出す
下痢の場合は、便を出す事が重要だそうです。下痢止めなどで下痢を止めてしまうと、腸の中にいるウイルスが排出されず、病状が長引く事があるのだとか。そのため、整腸剤を飲んでお腹の中の善玉菌を大事にしながら便を出すと良いそうです。

症状の有無は免疫力の差!?先生オススメ!免疫力アップ法

<症状の有無は免疫力の差!?>
実は、上記で紹介したウイルスやカビを私たちは何度も吸い込んでいるそうです。しかし、症状の有無は人それぞれでその差を分けているのが免疫力なのだとか。免疫力とは、病気を免れる力の事で体内に侵入したウイルスなどを撃退する自己防衛システム。このシステムが上手く作動していない時、つまり免疫力が弱っている時に身体がウイルスに負けて症状が出てしまうそうです。

<夏は1年で最も免疫力が低下する季節>
夏は、1年のうちで免疫力が最も低下するといわれているそうです。その理由の1つが、冷房などによる「冷え」。暑さ対策に欠かせない冷房ですが先生によると、体温が1度下がると免疫力が3割下がるといわれているのだとか。身体が冷えすぎると血液の循環が悪化し、免疫力の低下に繋がるそうなので、夏の冷えには十分注意しましょう。さらに、猛暑による「食欲不振」や「寝不足」、「入浴をシャワーで済ませる」といった行動も免疫力低下に繋がるといいます。これらの行動は身体が温まらず、ウイルスを撃退する力が弱まるため、症状が長引く事が多くなってしまうそうです。

<先生オススメ!免疫力アップ法>
・バランスの良い食事 
・十分な睡眠
・適度な紫外線を浴びる
・湯船につかる
・ポジティブシンキング
先生によると、物事を前向きに考える事でウイルスなどを攻撃するNK細胞が活性化するそうです。規則正しい生活とポジティブな思考で免疫力をアップさせましょう。

(2023年7月16日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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