風邪をひく人・ひかない人の違いは何!?免疫力を高めるギュッパー体操
サマリーSummary
ゲンキリサーチャー:U字工事
ドクター:安部良
免疫について
病気にならない力を「免疫力」と言いますが、その働きの鍵を握るのが「免疫細胞」。免疫細胞は、24時間体制で身体をパトロールし、外部から侵入したウイルスや細菌を撃退してくれます。そのため、免疫力が高いとインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなるのに対し、免疫力が低いとインフルエンザだけにとどまらず、肺炎やガンなど命に関わる命に関わる大病にもつながってしまいます。
免疫力を高めるポイント
・適度な運動
少しきつい程度の適度な運動をすると血流が良くなります。すると、免疫細胞が作られる骨髄への血流量が増えて免疫力アップにつながります。ただし、激しい運動をすると逆に免疫力を下げてしまいます。その理由は、筋肉組織にダメージを与えてしまうから。筋肉の修復に免疫細胞が集中してしまい、本来の働きであるウイルスや細菌を撃退する力が低下してしまうのです。そのため、運動の後は入浴して身体をしっかり休める事が大切です。
・湯船にゆっくり浸かる
41℃のお湯に15分浸かると、身体がリラックスした状態になり血流が良くなります。ダメージを受けた筋肉も早く回復するので、免疫力も高まります。
・質の良い睡眠
睡眠時は、本来身体がリラックスした状態なので血流が良くなり免疫力がアップします。しかし、眠る前にスマホを見ると光の刺激によって身体が緊張状態に。すると、血流が悪くなり、質の良い睡眠がとれず免疫力が低下する原因になります。睡眠の質を高めるには、眠る2時間前にはスマホを控えましょう。これだけでも免疫力アップにつながります。
・バランスの取れた食事
免疫力を高めるためには、バランスの取れた食事が大切です。食事を選ぶ際は、赤・黄・緑など色味を多く摂ることを意識しましょう。免疫力アップが期待できます。中でも現代人に不足しがちなのが黒。積極的に摂取しましょう。
<色別の栄養素>
赤・黄(鮭・卵など)のたんぱく質 →免疫細胞の材料
緑(野菜など)のビタミン・食物繊維 →免疫機能を維持
黒(海藻など)のミネラル →免疫細胞を保護
・趣味などでストレス解消
ストレスは、免疫力にとって大敵。免疫細胞の働きを抑制するホルモンが分泌され、免疫力の低下につながります。そのため、ストレス解消がとても大切。方法としては、趣味や人との会話など色々ありますが、中でもオススメなのが「笑い」。笑う事で身体がリラックス状態になり、ストレスホルモンの分泌量が低下。楽しみながら免疫力アップが期待できます。
年齢と免疫の関係
12~40歳代は免疫力が高く、50歳を過ぎると免疫力が下がると言われています。そのため、50歳からは睡眠や運動、バランスの取れた食事などで免疫力を高める事が大切です。また、12歳くらいまでの子どもの頃は、免疫力を鍛える期間。公園で遊んだり自然と触れ合ったりする事で、さまざまな病原菌への免疫力がついて、病気に負けない身体になります。
風邪に打ち勝つ!今すぐできる免疫力アップ「ギュッパー」体操
<ギュッパー体操>
▼全体の7~8割の力で、顔や手足を「ギュッ」として身体を緊張させる
▼一気に「パッ」と力を抜き、そのまま15秒ほどだらんとする
やり方はたったこれだけ。起床時や仕事中など、ちょっとした空き時間に行うのがオススメです。筋肉の緊張と弛緩を繰り返す事でリラックス状態になり、血流も改善。免疫力アップが期待できます。
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