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「大腸がん」早期に治療でほぼ100%…早期発見が治療の鍵!大腸がん検査のススメ

「大腸がん」早期に治療でほぼ100%…早期発見が治療の鍵!大腸がん検査のススメ

サマリーSummary

ゲスト:槙原寛己
ドクター:東京都立多摩北部医療センター 副院長 消化器内科 小泉浩一
がんの部位別死亡者数で男性3位、女性では1位の「大腸がん」。早期に治療すればほぼ100%の治癒が期待できるそうですが、近年はコロナ禍で検査を控える人が増えてしまい、進行してから発覚する患者さんが増えているのだとか。そこで今回は、早期発見のために大切な「大腸がん検査」について専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは東京都立多摩北部医療センター 副院長 消化器内科 小泉浩一先生です。

今回のテーマは「〜早期発見が治療の鍵!〜大腸がん検査のススメ

がんの部位別死亡者数で男性3位、女性では1位の「大腸がん」。早期に治療すればほぼ100%の治癒が期待できるそうですが、近年はコロナ禍で検査を控える人が増えてしまい、進行してから発覚する患者さんが増えているのだとか。そこで今回は、早期発見のために大切な「大腸がん検査」について専門医に教えてもらいました。

大腸内視鏡検査の流れ

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<検査前日>
検査前日は、大腸内視鏡検査食(※病院によって検査食は購入する場合があります)や、検査食がない場合は、素うどんやとろろうどんなど、消化に良い食事を摂ります。逆にワカメやキノコ類など繊維質の多いもの、アルコールや乳製品などは控えるよう指導されるのだとか。夕食後は、翌日の検査まで食事はせず水とお茶のみになるそうです。

<検査当日>
検査当日は、血圧測定や問診(アレルギーや糖尿病の有無、病歴など)などを行い、大腸の中を空っぽにするためにゆっくりと「腸管洗浄液」を飲むのだとか。便の色が透明に近い色になったら、準備OK。検査着に着替えて検査を行うそうです。

<大腸内視鏡検査>
先生によると、腸の中には痛みを感じる神経がなく、内視鏡が上手に入れば痛みはそれほどないとの事。検査では、一般的に鎮静剤を使い、量を調整して意識があるまま行う場合と、眠っている間に無痛で行う事もできるそうです。内視鏡は、一度大腸の一番奥の盲腸まで入れ、引き戻しながら異変がないか確認していきます。見つかる主な病気は、炎症・大腸がん・ポリープ・痔などだそうです。

<大腸ポリープとは?>
大腸ポリープとは、腸の壁の粘膜層の一部が盛り上がってできた突起の事。飛び出したものや平べったいものなど形はさまざまで、大きくなるほどがん化するリスクが高く、2.5cm以上になると約9割ががん化の可能性があるそうです。

<ポリープがあった場合>
ポリープは、見た目では悪性かどうか分からないため、5mm以上1cm未満のポリープは検査中に切除して細胞の組織を調べる病理検査を行うそうです。1cm以上の場合は出血が多くなるため、入院して切除を行います。病理検査の結果は約10日後、改めて医師から診断を受けるそうです。先生によると、ポリープは切除しても再びできる事があるので、3年に1度は内視鏡検査をするのが望ましいとの事です。

血便と大腸がんの関係

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

血便はさまざまな病気で起こるそうですが、大腸がんのサインの1つでもあるそうです。
大腸がんは血管が脆くなり出血しやすくなるため、便に血が混じる事があるのだとか。特に肛門に近い直腸やS状結腸では最初の症状が血便である事が多いそうです。

大腸がん検診を受けるべき人

(1)40歳以上の人
先生によると、大腸がんは年齢が上がるにつれてなりやすくなる病気だそうです。特に40歳を超えると大腸がんのリスクが高くなるのだとか。そのため、健康診断などの便の検査で「潜血」があった場合は、必ず大腸内視鏡検査を受けてほしいとの事です。

(2)身内に大腸がん経験者がいる
大腸がんの約5%は遺伝性のものだそうです。両親や兄弟に胃がん・大腸がん・子宮体がん・泌尿器系のがんの経験者がいる場合は、検査を受けた方が良いそうです。

(3)過度の飲酒や喫煙、肥満
過度の飲酒や喫煙などの生活習慣は、大腸がんのリスクになるそうです。さらに、肥満も要注意。BMIが27以上の場合は大腸がんのリスクが高まるといわれているそうです。

(4)急に便秘になった、便が少ししか出ない
大腸がんは腸管を狭くし、便が出にくくなる症状があるそうです。そのため、急に便秘になったり、便が少ししか出なかったりなど、便通に異変があった場合は検査を受けるのがオススメだそうです。

大腸がんを進行させるリスクがある意外な病気「歯周病」

最新の研究で「フソバクテリウム・ヌクレアタム」という細菌が大腸がんを進行させるリスクがある事が分かったそうです。

<フソバクテリウム・ヌクレアタムについて>
「フソバクテリウム・ヌクレアタム」は歯周病菌の1つ。歯と歯茎のすき間にある歯周ポケットなどに潜んでいて、ほぼ100%誰の口の中にもいる常在菌だそうです。詳しいルートは分かっていませんが、口から大腸に移動すると、がん細胞に突き刺さりシグナルを出します。その影響でがん細胞が増殖し、がんを進行させるリスクがある事が分かっているのだとか。歯周病菌の研究が大腸がん発症のメカニズムの解明や進行予防に役立つのではと、研究が進められているそうです。

(2023年3月19日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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