母の難聴&夫のコレステロール 出動!家族の健康防衛隊
サマリーSummary
ゲンキリサーチャー:U字工事
ドクター:片山隆司、高橋正時
母の難聴&夫のコレステロール 出動!家族の健康防衛隊
依頼者の心配事は、お母さんの難聴。すぐ隣で会話をしていても聞き返される事が多く、会話が成立しない事があるといいます。医師による診断結果は「加齢性難聴」でした。
・加齢性難聴とは?
加齢性難聴とは、年を取って耳が遠くなってしまう事。加齢に伴い、音を感知する細胞の数が減少する事が原因で、50歳頃から始まり65歳以降急増するといわれています。
・加齢性難聴が認知症のリスクを高める
耳が聞こえ難いと会話をするのが億劫になり、周りとの関わりが少なくなります。関わりが少なくなると、家の中に引きこもったり、うつ状態になったりして、認知症につながる可能性があります。
加齢性難聴の健康防衛策「補聴器をつける」
認知症のリスクから守るカギは、補聴器。現在主流の補聴器は小型化されて目立ちにくく、老後の生活を豊かにしてくれる可能性を秘めています。補聴器を購入するときに大切なのが、きちんと調整してもらう事。そのため、まずは補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科で聴力検査を受け、その結果をもとに専門店で補聴器を調整してもらいましょう。補聴器相談医のいる病院は、日本耳鼻咽喉科学会のホームページから調べられます。
FILE No.2「夫のコレステロール値を改善したい」
依頼者の心配事は、夫のコレステロール値が高い事。食事のバランスにも気を配っているのに、一向に改善しないばかりか着実に増え続けているといいます。
・コレステロールとは?
コレステロールとは、細胞膜を作ったり、ホルモンの材料になったり、身体にとって大切な脂質の一種。そのコレステロールを全身に運ぶのが、悪玉(LDL)。余分なコレステロールを回収するのが善玉(HDL)の役目です。
・バランスが乱れると心筋梗塞や脳梗塞の原因に
悪玉と善玉のバランスが乱れると、血液中に余分なコレステロールが残り、血管壁に沈着しプラークと呼ばれる瘤を作ります。自覚症状がないため、そのまま放置すると血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞の原因に。最悪の場合、突然死を招く危険があります。
コレステロール値の健康防衛策
・悪玉(LDL)が高い人は、卵は1日1個まで
卵はコレステロールが豊富な食材の1つ。そのため、悪玉コレステロール値が高い人は、1日1個までと決めて食べる事が大切です。ただし、卵を食べてコレステロール上がりやすい体質の人とそうでない体質の人がいるので、全ての人が個数を制限する必要はありません。また、動物性脂肪も悪玉コレステロール値を上げてしまうので、肉類や乳製品の食べ過ぎにも注意しましょう。
・食品の買いだめをしない!買い物は満腹時に
食事量に増加に伴って、コレステロール・脂質の摂取量も増加する傾向にあります。食品のストックが多いと、一度にたくさんの量を使いがちになり、消費しても罪悪感がありません。そのため、食生活を改善するには、上手に買い物をする事が大切です。オススメは、昼食後の満腹時に買い物へ行く事。不必要な食材を買わずに済むので、買いだめを防げます。
・有酸素運動で善玉(HDL)を増やす
悪玉を下げるだけでなく、余分なコレステロールを回収する善玉を増やす事がコレステロール値改善の近道です。最も手っ取り早い方法は、ウォーキングなどの有酸素運動。夫婦で一緒に行うと、継続しやすいのでオススメです。