宇野、森野に続け!ドラゴンズ逆襲のキーマンに新背番号7・福永裕基を指名!
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【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)
今年は違うぞ!ドラゴンズ
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開幕まで一か月を切り、ますます球春ムードが高まる中、われらドラゴンズはキャンプ地・沖縄を離れ、地元バンテリンドームに登場!選手たちの元気ハツラツな姿を見て、あらためて開幕近しと実感!
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開幕先発候補のひとり、カイル・マラー投手の好投。そしてクリーンアップを期待するジェイソン・ボスラー外野手のクラッチヒッターぶり。ナッシュ・ウォルターズ投手の豪球を見て、今年の新外国人選手はやるじゃないか!と目尻が下がりっぱなし。中田翔内野手を下位に起用するのもここ最近にない打線の分厚さを感じさせる。結論!今年のドラゴンズはひと味違う!(毎年この時期は良い事しか言わないのだが…笑)このままウキウキした気分でなんとか開幕を迎えたいものである。
さて今回のサンドラは新生ドラゴンズ上位浮上のキーマン、福永裕基内野手を直撃インタビュー。背番号が68から7へと軽くなり、セカンド再挑戦で気合十分の福永選手が今シーズンに向けての抱負を語った。
高まる期待“やらねば”
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新背番号7。
溢れる期待感。
福永選手「背番号が変わったこともありますし、期待というものが今までよりも大きくなっているなと。よりやらなければという思いでいます。監督も変わりましたし、みんな変わろうとしています。チャンスを掴んで上にいけるように」
チームを変える、いや変えてもらわなければ困る。福永選手、挑戦のシーズンが今始まろうとしている。
一年前、プロ2年目となる2024年を振り返ると、一軍の場に福永選手の姿はなかった。
福永選手「一軍の開幕戦も見たくない気持ちが強くて」
ルーキーイヤーは開幕スタメンを勝ち取っただけに悔しさだけが募る日々を過ごした。その後は悔しさをバネに一軍の舞台で躍動。チームが3年連続最下位に沈む中、規定打席には到達しなかったものの、打率3割超えの結果を残した。
2つの変化点
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そして今年、福永選手にとっては昨年開幕一か月を二軍で暮らしたことが、当時二軍監督を務めていた井上一樹新監督の目に留まる良いきっかけとなったといえる。直に福永選手を見ていただけに井上監督の彼への期待値は高い。
井上監督「僕の中でのキーマンは福永。昨年二軍で春先は預かっていて、彼はいい選手だなと思っていましたね。課題はまだまだ多いですが、1番、3番、5番、いや4番もアリかなと」
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チーム浮上のカギを握るのは福永選手。期待に溢れる指揮官からの思いは背番号変更にも表れた。レギュラーを期待する一桁番号“7”。そしてもうひとつ変化したものが。それはサードからセカンドへの再コンバート。福永選手自身、セカンドの難しさを実感しているようだ。
福永選手「セカンドの方が運動量とかも全然違いますし、足を使わないといけないので難しさはあります」
ルーキーイヤーに守っていたセカンドへの再挑戦。福永選手自身、自らの可能性を広げるためにもプラスになると考えているようだ。
福永選手「スピード感も違うし、緊張感も変わってくる。細かいひとつのプレーがチームの勝敗に関わってくると思っています」
彼はチームを変える“キーマン”
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視点を打撃に変えれば、今シーズンの福永選手は広角に打ち分けられる持ち味に加えて、長打力にも磨きをかけている。キャンプ中、松中新打撃コーチから口酸っぱく同じことを言われていたそうだ。それは強く振ること。ロングティーを欠かさず繰り返した一か月。バットの軌道に乗せるイメージを掴めるように。手の力ではなくうまく体を回転させることで飛距離を伸ばすのが理想と頭に叩き込み、バットを振り続けた。汗を流す姿を見続けていた松中コーチも福永選手の実力を高く推す。
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松中コーチ「いつも期待を持てるというか、何かをしてくれそうな選手。彼はキーマンだと思うので、しっかり練習をさせています」
チームOBであり、ゲストコメンテーターの谷繁元信さんも彼への評価は高い。最低2割8分、15本塁打、60打点、そしてなによりも規定打席到達が最低のノルマだと語る。また荒木雅博さんも注目選手として福永選手の名を挙げた。現役時代、鉄壁ともいえるセカンドの守備を誇っただけに気になる存在なのだろう。ただ荒木さんの福永評は手厳しい。荒木目線からはまだまだ動きが悪いとの見立てのようだ。正面にボールが来た時に足が止まっているのが気になるご様子。これから多くのボールを捕ることによって解決していくはずだ。
背番号7は名内野手の証
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今は走攻守すべてにおいて期待を抱く福永選手だが、振り返ればドラフトでは二度の指名漏れを経験。念願のプロ入りも12球団最後の支配下指名だった。オールドルーキーと呼ばれた彼はいまや、新生井上ドラゴンズのキーマンとしてチームをけん引する。
福永選手「まだ3年目ですけど、今年で29歳になるので少しはチームを引っ張っていく存在になりたいです。結果でお客さんを喜ばせたい」
ドラゴンズの内野手であり背番号7といえば、ホームランキングに輝いた宇野勝さん、そして現在一軍打撃コーチの森野将彦さんが頭に浮かぶ。二人ともに球界を代表するスラッガーであり、また守備の名手としても名を残した。そんな彼らに少しでも近づけるような活躍を多くのファンは期待する。右に左に強い打球を飛ばし、華美ではなく堅実な守備でファンを唸らす。そんな福永裕基の活躍をシーズン通して見届けていきたい。
がんばれ福永裕基!
がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!
竹内 茂喜