【ドラゴンズを愛して半世紀！竹内茂喜の『野球のドテ煮』】ＣＢＣテレビ「サンデードラゴンズ」（毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送）

空気感がピンク色

ドラゴンズ沖縄キャンプ第2クール終了。寒い日が続く中、ここまで大きなケガ人も出ず、順調そのもので進んでいる様子。既にドラキャンプの視察を終えたこの日のゲストコメンテーター・川上憲伸さんはキャンプの雰囲気について、ユーモアを交えてこう述べた。

“明るくて、空気感がピンクに見えました！”

まさにピンキー井上新監督カラーがグラウンドにあふれていたようだ。

またここまでで目立った選手について、川上さんそして現地リポートを務めた吉見一起さんともに名前を挙げたのが橋本侑樹投手。入団以来最高ともいえる出来に今季の活躍にお墨付きを与えた。

“もしかしたら抑えでもいけるんじゃない？”

と、川上さんはえらい惚れ込みよう。セットアッパーはもちろんだが、令和の世にも背番号13番が9回をビシっと抑える日がやってくるかもしれない。

さて今回のサンドラは川上憲伸さんが日本一早いドラゴンズ開幕ローテを大予想！まさかの若手大抜擢にスタジオは騒然とした！

開幕は宏斗しかいない

昨年までローテをしっかり守り、勝ち星は伸び悩んだもののイニングイーターとして首脳陣の信頼が高かった小笠原慎之介投手のワシントンナショナルズへの移籍が決定し、先発投手陣に大きな穴ができたドラゴンズ。さて彼の穴は誰が埋めるのか？苦手ベイスターズとの敵地開幕3連戦、そして昨年のリーグ覇者ジャイアンツを迎え撃つ地元3連戦、計6試合をどう挑むのか？川上さんが悪ふざけすることなく大真面目に6人の名を挙げた。

まずは晴れの開幕試合には今や若きエースとしてチームをけん引する高橋宏斗投手（*高ははしご高）をご指名だ。

川上さん「そりゃもう本人もその気だと思います。（キャンプでも）それらしい球を投げていましたよ」

昨年はフォームへの迷いが生じ、上手く調整できないキャンプを送った高橋投手だったが、今年はここまで黙々と順調に仕上げており、何も問題なければ初の開幕投手としてマウンドへ上がるのは間違いない。

大抜擢の3戦目

2戦目にはベテラン大野雄大投手を起用。そして驚くべきは3戦目。憲伸さんはなんと高卒2年目の福田幸之介投手を大抜擢！

川上さん「これからローテを任せられるという若手投手を見つけました。球速もありましたし、なんといってもフォームに躍動感がありましたね。（大抜擢について）案外あり得るんじゃないかな」

実は読谷二軍キャンプでの福田投手の評価はうなぎのぼり！右バッターへの懐をえぐるような内角ストレートに“えぐいっ！”の声が響く。若手・ベテラン・若手の三枚でベイスターズ打線を黙らせるのが今から楽しみだ！

新兵器でＧ打線を眠らせる

そしてバンテリンドームへ戻っての地元開幕3連戦。しっかり勝ちを拾って、ジャイアンツの開幕ダッシュを阻止したいところ。

初戦には新兵器カイル・マラー投手を川上さんは推す。初対決でガツンとダメージを与え、G打線に苦手意識を持たせたら儲けものだ。

川上さん「身長が2メートルを超す長身。角度のあるストレートは迫力十分。そして彼の特徴はなんといってもチェンジアップ。バッターが右左関係なく投げられたら怖いものなしですね！」

続く第2戦には柳裕也投手、そしてトリの3戦目には涌井秀章投手の名を挙げた。

新旧織り交ぜる開幕6試合となったが、今季ローテーションのキーマンとして川上さんが推したのは昨年不本意な一年を送った大学の後輩でもある柳投手。

川上さん「高橋投手以外はどうなるのか分からない部分もあるだけに、実績のある柳投手の復活は一番期待したいですね」

表ローテで高橋投手、そして裏ローテでは柳投手が必ず3連戦の頭を取って勝ち越しを狙う。この積み重ねがチーム浮上のカギとなりそうだ。

昇竜復活には最強ローテが必要不可欠

この6人の他にも昨年彗星のこどく現れた松木平優太投手、復活に期待がかかる梅津晃大投手、ウンベルト・メヒア投手、そしてローテの穴をしっかり埋める松葉貴大投手も黙ってはいない。そしてゴールデンルーキー金丸夢斗投手の一軍デビューはもちろん先発で見てみたいものである。

先発候補はたくさん存在する。ここから熾烈なる競争を勝ち抜き、他球団に負けない先発ローテを形成してもらいたいものだ。昇竜復活には最強ローテが必要不可欠！リーグ優勝、そして日本一へ向けて思いっきり腕を振り続けて欲しい。

がんばれドラゴンズ！
燃えよドラゴンズ！

竹内 茂喜