チーム改革中!立浪ドラゴンズの現状を落合博満が鋭く分析!「完投を目標に野球をやれよ」
「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム
一軍の舞台で活躍を見せる宇佐見真吾捕手をはじめ、今シーズン開幕後にトレードで入った選手は3選手、支配下登録された選手は4選手。オフシーズンにも主力級の移籍など大胆な判断でテコ入れを図り大きく変わりつつあり、チームづくりはシーズンに入ってからいまなお続いている。そこで今回の放送では、6月のドラゴンズ加入以降、扇の要でプレイする宇佐見捕手に迫り、プレーヤー個人の目線からのチームを見ていく!後半は落合博満氏の俯瞰的な視点によるチーム分析も!
移籍からの活躍!宇佐見真吾に『10の質問』
ファイターズから、齋藤綱記投手とともにトレードで入団し活躍する宇佐見捕手に10の質問をして様々な面から素顔に迫る。
Q1.トレードを聞いた時は悔しかった?
宇佐見捕手:(×)木下拓哉さんが怪我をしたことによるトレードだと思うので、少なからず試合に出られるチャンスはあると思ったので、頑張ろうと思いました。
Q2.移籍前ドラゴンズに対するイメージがあった?
宇佐見捕手:(〇)ピッチャーがすごく良いというイメージです。
Q3.移籍後すぐに声をかけてくれた選手がいる?
宇佐見捕手:(〇)柳が大学の日本代表で一緒だったんで、「わからないことあったらなんでも聞いてください」という感じで。
Q4.ドラゴンズで仲の良い選手がいる?
宇佐見捕手:(〇)高橋周平ですね。(同級生の川越)誠司もきたので、3人でご飯行ったりもしましたし、(川越)誠司の登場曲全部周平が決めたらしいので(笑)
打席ごとに違う川越選手の登場曲は、すべて高橋周平選手のセレクトらしい。更には、宇佐見選手の初打席に流れたのは、宇佐見選手の妻が所属するももいろクローバーZの曲が流れた。高橋周平選手らしいイタズラをくらいながらも、楽しく溶け込んでいるようだ。
7月7日のカープ戦、先発小笠原投手をリードして完封に導き、打っては2安打1打点と活躍して移籍後初のお立ち台に立ち、「こんちゃ〜〜!!」と威勢のいい挨拶で球場を盛り上げたが…。
Q5.初めてのヒーローインタビューは手応えがあった?
宇佐見捕手:(×)龍空から「何か面白いこと言ってください」と言われたので、とりあえずなんもねーよと思って、とりあえずアレだけ言うわって言いました笑
Q6.趣味がある?
宇佐見捕手:(〇)お酒飲むことと、アニメとか見ること。
Q7.呼んで欲しいニックネームがある?
宇佐見捕手:(〇×)ファイターズのときは、「チャミ」とか「チャミさん」、ジャイアンツのときは「ウサ」とか。
Q8.セールスポイントはバッティングだ?
宇佐見捕手:(〇×)(周りから)バッティングって言われているだけで、僕自身はそんなに…ただ積極的に振っていくところは自分の心構えとしてはある。立浪和義監督、和田一浩コーチ、森野将彦コーチに、いろんなアドバイスをもらっている中で、簡単に言ったらタイミングが遅れないこと。打つときに2度引きしちゃう癖があるので、それをしないようにやっているのが今はいい感じなのかなと思っています。
Q9.正捕手になる自信がある
宇佐見捕手:(〇×)まだトレードで来て1ヶ月くらいしか経っていないですし、ずっとドラゴンズの正捕手は木下拓さんが務めてきて、石橋もいますし、その人たちより良い成績を残さないと正捕手になれないと思っているので、両方上げました。
Q10.ここだけの話立浪監督は怖い?
宇佐見捕手:(×)やはり、『勝ちたい』というのがあるので、そこに対して厳しいのは当たり前。そこにいかに応えられるかだと思うので。
そして、宇佐見捕手がファンに向けてのメッセージを語る。
宇佐見捕手:はじめまして!宇佐見真吾です。いっぱい結果を出して、皆さんに覚えてもらえるように頑張るのでよろしくお願いします。
落合博満が見る立浪ドラゴンズの今
現状最下位に甘んじている立浪ドラゴンズを、落合氏の鋭い分析で切り込んでいく。
―立浪ドラゴンズの現状について
若狭アナ:解説者として今どんなことを考えているんですか?
落合氏:細心の注意を払ってしゃべるよ。だから優勝決まるまでは「6球団優勝する可能性がある」と言うよ。(可能性が)無くても。
若狭アナ:サンデーモーニング(7月23日放送「セ・リーグの優勝争いはドラゴンズ以外の5球団」と発言)で、5球団と…ドラゴンズファンとしてはがっかりしたんですが。
落合氏:でも、現実がそうなんだから。核がいない。中心選手がいない。この選手を中心に打線を組んでいくという中心の選手がいないから。日替わりでしょ、みんな似たり寄ったりの成績でしょ?実績があるといったら大島程度のもんでしょ、でも大島は核にはなれないから。
5球団の核となる選手を聞いてみた。
―ヤクルトの核とは?
落合氏:村上ですよ。
―ジャイアンツの核とは?
落合氏:岡本。
―タイガースの核とは?
落合氏:まあ一応大山でしょう。
―ベイスターズの核とは?
落合氏:牧。
―カープの核とは?
落合氏:あー、広島はいない。良くやっているという風に見るしかないね。
―先発投手の仕事とは?
落合氏:相手に点数をやらなきゃ勝てるだろうってことよ。ノーヒットでも一点取れれば、それで逃げ切ればいいだろうと。だから、ピッチャーは大変だったと思うよ。「5回投げたらあとはリリーフ陣に任せる」ということだけはするなと、完投を目標に野球をやれよと。
2004年川上憲伸5完投、2009年チェン5完投、2011年吉見一起5完投と先発に完投能力を求めていることを実証している。
落合氏:7回1、2失点で抑えたから「俺は自分の仕事をした」と思うなって。1点も取れないんだったら1点もやるなと、それがおまえ(先発投手)の立ち位置だよって。だから途中から、「何回投げたから自分の仕事をしました」というピッチャーは一人もいなくなったはずだよ。
それまでの中日の野球っていうのは6、7、8、9回に中継ぎ・抑えという、4、5人のピッチャーがいたから、先発投手は5回まで投げればいいと。中継ぎ陣が死んじゃうよ。先発したんだったら完投して、完投できないんだったら代えてやる。だってそれが野球だもん。
澤村桃