中日ドラ1・仲地礼亜投手、“なんくるないさー”の微笑みが低迷するチームを救う!

中日ドラ1・仲地礼亜投手、“なんくるないさー”の微笑みが低迷するチームを救う!

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

鮮烈なる本拠地デビュー!

「サンデードラゴンズ」より仲地礼亜投手©CBCテレビ

7月26日、ドラゴンズに新しい風が吹いた!そしてバンテリンドームに笑顔があふれた!

期待のルーキー・仲地礼亜投手が本拠地バンテリンドーム初登板、プロ入り2度目の先発でベイスターズ打線相手に6イニング1安打無失点の快投を演じ、見事プロ初勝利を挙げた!ドラゴンズのドラフト1位ルーキーが本拠地初登板で勝利をモノにしたのは1998年の川上憲伸さん以来、25年ぶりの快挙であった。

今週のサンドラはそんな鮮烈なる本拠地デビューを飾った仲地投手のここまで歩んだ道を追った。

一番愛着のあった球団

「サンデードラゴンズ」より仲地礼亜投手©CBCテレビ

仲地投手が生まれ育ったのはドラゴンズ二軍キャンプ地である沖縄・読谷村。中学生になると一軍キャンプ地である北谷町のクラブチームに入るなど、小さい頃からドラゴンズに縁を感じていた。

仲地投手「(ドラゴンズの)野球教室に小学生の頃、参加した覚えがあります。自分の中では一番身近にあった球団です」

その後、地元沖縄大学に進学すると、エースとして活躍。2022年10月に行われたドラフト会議で沖縄県内の大学から初となるドラフト指名、しかも1位でドラゴンズへ入団した。

仲地投手の指名に沖縄は沸いた。2023年2月のキャンプでは仲地投手のサインを求めて長蛇の列ができるほどの大人気となった。決して人気先行ではなく2月後半には一軍に合流し、2/26カープとのオープン戦に先発。キャンプで習得したツーシームを武器に2回を無失点に抑える好投を見せ、順調なスタートを切った。

開幕一軍入りは逃したものの、二軍の先発ローテに組み込まれ、3試合の登板をすべて1失点以下にまとめるなど、着実に“一軍昇格”への歩みを進めた。

頭の中に残る“1イニングしか投げられなかった”

「サンデードラゴンズ」より仲地礼亜投手©CBCテレビ

そして、5月13日神宮球場でのスワローズ戦で待望のプロ入り初登板初先発を果たした。期待のルーキーがどんなピッチングを見せてくれるのかと、ドラゴンズファンの視線はマウンドに立つ仲地投手に集まった。

しかし初回からスワローズの主砲・村上宗隆選手にツーランホームランを被弾し、プロの洗礼を浴びた。さらに左わき腹をつるアクシデントに見舞われ、1イニング20球で無念の降板。プロ初先発は仲地投手にとってつらい思い出となった。

再調整として登録抹消。二軍へ戻ってからはナゴヤ球場でリハビリの日々。

イチからのやり直しとなったが、仲地投手の心はリベンジで燃えていた。調整期間中、サンドラでインタビューを求める度に口にしたのが

“1回しか投げられなかったので”

さぞかし1イニングで降板したことが自分自身不満であり、次回一軍で投げる際には長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献したいという思いが頭の中に渦巻いていたのであろう。

次こそはいいピッチングを!

強い気持ちで過ごしたおよそ2か月半の二軍生活。しっかり先発の役目を果たす好投を重ね、一軍再昇格へ準備を進めてきた。

まさに“なんくるないさー”

「サンデードラゴンズ」より仲地礼亜投手©CBCテレビ

そして迎えた7月26日、本拠地デビュー戦となったプロ2戦目。磨いてきたツーシームが光り、6回無失点。前回の雪辱を見事に果たす結果を残した。そして仲地礼亜のプロ野球人生が無事幕を開けた瞬間でもあった。

仲地投手「前回登板は1イニングで降りてしまったので、今回は長いイニング投げられて、しっかり抑える事を目標にして抑えられたので本当に良かったと思います」

試合後のヒーローインタビューでも、この日の勝利まで頭の中でモヤモヤしていた“1イニング降板”について口にした仲地投手。しかしこの日の勝利をきっかけに頭の中はスッキリしたはずだ。

これからは1イニングでも多く投げて、チームの勝利に貢献する意味での“1イニング”を意識するに違いない。

沖縄には“なんくるないさー”という言葉がある。“なんとかなるさ”のように捉えられがちだが、“くじけずに正しい道を歩むべく努力を重ねれば、いつか良い日がやってくる”という意味。まさに仲地投手の野球人生そのもの。今までコツコツと努力を積み重ねた結果を表す、彼にとって最もふさわしい言葉である。

仲地の笑顔はドラを救う!

明るい話題の少ない昨今のドラゴンズにとって待望のニューヒーロー誕生!とにかく仲地投手の笑顔はかわいい!素敵だ!

立浪監督から“いつも何を言っても笑っている”と言われようが、笑みが絶えない仲地投手の明るさは今のドラゴンズには必要不可欠な存在であり、低迷するチームをきっと助けてくれるに違いない。

そして負けが込んでいようが、明日につながる戦いを続けていけば、ファンも理解してくれよう。仲地投手や若竜たちの力で最下位に沈む現状を打開する日も近いはず。今こそドラゴンズにも“なんくるないさー”という言葉を贈りたい。

いつだって、どんな時だって、私たちドラゴンズファンは応援を続ける。

がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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