“進化する19歳”ドラゴンズ髙橋宏斗 8回途中ノーヒットノーラン投球を川上憲伸氏が大分析
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
7月31日の放送回で共有したいトピックスは、後半戦の開幕投手に指名された髙橋宏斗投手が8回途中までノーヒットノーランに抑えた圧巻の力投を川上憲伸さんが大分析。高卒2年目の今季、着実に進化を遂げている要因や投手タイトル獲得の可能性にも言及した。憲伸さんによる“髙橋宏斗評”はいかに!?
8回途中までノーヒットノーランの力投を振り返る
川上憲伸氏:この試合は序盤から土田選手のファインプレーに助けられた場面がありましたが、とにかく自分のピッチングを常に支配していましたね。それから体の軸、姿勢が乱れることなく、狙い通りに腕が振れていました。
―四球を出しても落ち着いていた
川上憲伸氏:フォアボールを出したといっても内容は悪くないんですよね。自分の中である程度コントロールできているという自信があればフォアボールは気にしなくてもいいので。この試合はしっかりと集中してバッターを攻めていましたね。
―高校の先輩・堂林選手から空振り三振でリベンジ成功
川上憲伸氏:過去に一発食らっているんですよね。でも、この日の対戦では速いストレートがあるぞと見せかけて、ほとんど変化球で勝負していました。このあたりは賢いところですね。
―投球の組み立てで光っていたのは秋山選手との対戦
川上憲伸氏:(ボールが2球続いたのは)ノーヒットノーランを意識していたことでの様子見でした。ただ4球目のストレートは力で勝っているという感じがありましたから、バッターとしてはこのストレートをなんとかファウルにしなきゃいけないという中で、5球目のスプリットを当てることはできませんでした。髙橋宏斗投手の完全勝利です。
―8回も1死を取り、大記録が見えてきたところで小園選手の二塁打
川上憲伸氏:小園選手に打たれたツーベースも打ち取っているように見えるんですけど(笑)。まぁ仕方ないですよね。完ぺき(なヒット)でした。
髙橋宏斗が“屋外球場に強い”ワケ
髙橋宏斗投手の防御率をデータで見比べると、屋内球場の(3.35)に対して屋外球場は(1.71)と驚異的な成績を残している。はたしてその要因とは?
川上憲伸氏:この数字はまだまだ“贅沢病”が無いんですよ。ボクが現役の時にある程度成績を残していくとドームで投げさせてもらえる環境が心地よくなって、屋外の球場になると「うわーっ」って。屋外はマウンドの傾斜や土の質が合わないと感じる部分もあるんですけど、髙橋投手はまだ高卒2年目なので屋内球場の贅沢さを知っていない。知らなければ知らないままでいいので。(贅沢病にかかるのは)2年後でいいです(笑)。
髙橋宏斗が着実に進化を遂げている要因
高卒2年目の今季、登板2試合目でプロ初勝利を挙げた髙橋宏斗投手は7月に入ると一層の進化を遂げている。7日のベイスターズ戦で球団日本人最速の158キロをマークすると、18日の同カードでは自己最多の12奪三振。
そして後半戦開幕の29日カープ戦で自己最長となる7回1/3を投げて1安打無失点。高橋宏斗投手が進化を遂げられている要因について、憲伸さんは次のように見解を述べた。
川上憲伸氏:シーズンが開幕してからは自分の力が一軍で通用するのか、自分のストレートはどうなんだろうと(探っていた)。対戦をしていく中で、「このスピードなら通用する」、「この変化球は見逃されるんだ」というデータを頭の中にインプットしながら試合を組み立てられるようになり自信になっていったと思います。
“奪三振王”のタイトル獲得の可能性
髙橋宏斗投手の前半戦は主に登板と登録抹消を繰り返した起用法が用いられてきた。その状況においても、ここまでに奪った三振の数は「87」。セ・リーグでは7位につけており、トップの柳裕也の「94」とはわずか7個の差である。
後半戦はローテーションの一角として中6日で起用されることが濃厚であり、奪三振のタイトル獲得は十分現実味を帯びている。憲伸さんはタイトル獲得の可能性についても言及した。
川上憲伸氏:(髙橋宏斗投手)本人はそこまで考えていないと思うんですけど、大先輩の柳投手は「94」なので。髙橋宏斗投手は口にはしないと思いますけど、(奪三振のタイトルが)視界には入っていると思いますよ。
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ 髙橋宏斗投手はもちろん『あっぱれ!』 でも抜擢した首脳陣も『大あっぱれ!』
今週のサンドラを観た感想・・・。後半戦の開幕投手を見事なまでの圧巻のピッチングで務めあげた髙橋宏斗投手。ノーヒットノーランを達成できなかったのは残念なのですが、そんなことは些細なこと。これからも髙橋宏斗投手の登板にワクワクできることの喜びが何十倍にも勝るからであります!
僭越ながら髙橋宏斗投手の今回の投球には最大級の賛辞を送りたいのですが、同じく髙橋宏斗投手を抜擢した首脳陣にも『大あっぱれ』を送りたい。オールスターに出場した大野雄投手を除いても小笠原投手や柳投手といった三本柱を温存して、あえて髙橋宏斗投手に白羽の矢を立てた立浪監督と落合英二ヘッド兼投手コーチの英断が最高の形で後半戦のスタートを切らせたと思うのです。
事実、髙橋宏斗投手が4月以来の3勝目を挙げ、小笠原投手も連勝で続きましたから!依然、借金生活は続いていますが、Aクラス入りを諦めるほどの絶望的状況ではありません。この流れに乗ってまずは最下位脱出を!!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年のアラフォー竜党)