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中日・藤嶋健人「勝ちパターン、緊急先発、ムードメーカー」様々な役割を担う頼れるリリーバーに迫る

中日・藤嶋健人「勝ちパターン、緊急先発、ムードメーカー」様々な役割を担う頼れるリリーバーに迫る

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

7月17日放送回のサンドラでは、赤星憲広氏によるクライマックスシリーズ進出のポイント解説と、緊急先発、勝利につながるビハインド登板、勝利の方程式…様々な役割で活躍する藤嶋投手に迫ります。

混戦セ・リーグのクライマックスシリーズ進出へ 赤星氏がポイントを予想!

「サンデードラゴンズ」より(C)CBCテレビ

スワローズの独走により、2位から5位まで肉薄する混戦となっているセ・リーグのペナントレース。ドラゴンズは少し離されての最下位だが、可能性を失ったわけではない。そんな予想できない戦況ではあるが、赤星憲広氏はクライマックスシリーズ進出ラインを、72勝70敗1分(7月17日現在で、残り58試合を35勝23敗0分)と予想。例年70勝のラインに、借金を持たないことを加味して72勝と設定。各チームとの戦い方に関してはこう解説した。

「ベイスターズにはかなり負けているんですけど、経験上苦手としているチームにはあまり勝てない傾向があるんですよね。勝ち越しているチーム、スワローズとカープからは勝ちを拾っていってほしい。ただスワローズは首位争いをしているので、同じクライマックスシリーズ出場権を争うカープにどれだけ勝てるのかが、一番大きなポイントになってくると思うんですよね。そしてジャイアンツと五分くらいでいければ良いかなと思うんですよね。」

挙げられた各チームの勝敗予想は以下の通りだ。

スワローズ 8勝5敗(現在) 7勝5敗(残り試合)
カープ 8勝6敗(現在) 7勝4敗(残り試合)
ベイスターズ 1勝8敗1分(現在) 9勝6敗(残り試合)
ジャイアンツ 6勝8敗(現在) 6勝5敗(残り試合)
タイガース 7勝9敗(現在) 6勝3敗(残り試合)

具体的に数字で示されるとその厳しさを感じるが、可能性がある限りは勝利に向けて尽力することがチームの成長にも直結する。最下位に甘んじているが、一戦一戦しっかり目標を持って戦ってほしい!

チームに不可欠な藤嶋投手 緊急登板の胸中とは?

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

クライマックスシリーズ進出に欠かせないのが、中継ぎ陣の安定であろう。昨シーズンの勝ちパターンはおろか、ジャリエル・ロドリゲス投手も離脱している今、立て直しは急務である。そんな中チーム2位タイの31試合登板で防御率は1.30。勝ち試合だけでなく、ビハインドの場面やロングリリーフなど様々な状況で頼りになるリリーバーといえば、藤嶋健人投手だ。

「与えられた役割で、しっかり自分の仕事をするだけですけど、これだけ登板機会をいただいているのですごく嬉しく思います。」

7月1日のタイガース戦では、予告先発・大野雄大が試合直前に背中の張りを訴え登板回避、藤嶋投手が急遽先発を告げられ登板した。

「(先発を告げられたのは)試合の1時間前くらい。大野投手が登板回避になったことをみんなに伝えていたので、自分からコーチ室に素直な気持ちで『誰だろう?』と聞きに行った。そしたら先発と言われたので『自分か!』という感じでした。」

2018年6月17日のライオンズ戦で、試合開始直前に松坂大輔投手が背中の違和感を訴え登板回避した試合で、藤嶋投手が代役として6回2失点と好投したことを強く印象に持つファンも多いだろう。

「あの時は(先発を告げられたのが)15分前だった。その時よりは時間あるなというのが心の中にはありました。あの経験は大きかったと思います。そんなにめちゃくちゃ焦ることもなかったので。」

その登板以来の緊急登板となった藤嶋投手は、二度目の代役としての先発登板の心境をこう語った。

「サンデードラゴンズ」より藤嶋健人投手(C)CBCテレビ

「リリーフの時と変わらず自分らしいピッチングをすることだけ考えて(マウンドに)上がってましたね。妻も見に来てくれていたので、たまたまその日、見にくると言ってて。先発が決まった時は流石に連絡しました。『ちょっと早く来て』って(笑)。格好いいところを見せたいと思っていたのでよかった。」

そうユーモアを含めて語る藤嶋投手は、マウンドを降りた後も野手をハイタッチで迎えるなどチームのムードづくりにも一役買っており、サンドラ番組内でのファンが選ぶ現役ムードメーカーランキングでもトップだった。そういったムードメーカーとしての振る舞いについて、こう語った。

「上原浩治さんがそうだったので、格好いいなと思って真似して始めたっていうのが最初なんですけど。それがチームの力になればいいなと思ってやっています。勝てない時期が続いたりすることが多かったんですけど、そういう時こそ明るく一生懸命やらないとどんどん沈んでいくので、落ち込まないようして常にプレーしています。」

そんな藤嶋投手が刺激を受ける存在は、野手から投手に転向した根尾昂だという。

「サンデードラゴンズ」より根尾昂投手(C)CBCテレビ

「すごいですよ。自分は球が速くないので、(根尾投手は)3年間ずっと野手をやっていていきなりピッチャーやって、150キロを目の前で投げられるとなんとも言えない気持ちになる。みんな『すげえなあ…!』って言ってますよ。」

チームメイトからそんな刺激を受けつつ、チームの為に献身的な活躍を見せる藤嶋投手は、今後の目標についてこう語った。

「去年は他の投手が出塁させたランナーを返してしまうことが多かったんで、今年は他の投手が背負ったランナーを絶対返したくないという気持ちを強く持っているんで、今後そういう機会があったら去年より抑えたいです。今季50試合は投げたいけど、数字はやっぱり最後についてくるものだと思うので、コツコツやりたいと思う。」

しっかりと目の前の仕事をこなし、チームの勝利に真摯に向き合うような細やかな状況を想定された目標を掲げる藤嶋投手。中継ぎ陣の核となるジャリエル・ロドリゲス投手が離脱している現在において、勝ちパターンでもその存在感を発揮しており、更なる進化を遂げている。その活躍でなんとかチームを立て直して、まずはクライマックスシリーズ進出ラインに向けて1勝でも多くチームの勝利に貢献してほしい!

澤村桃

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