「真横に曲がる勝負球」中日・勝野投手が"スイーパー"習得へ!清水投手は井上監督と密談?ドラ投手陣の進化に注目!
中日ドラゴンズの沖縄キャンプ4日目。北谷にいる投手陣は新球習得を目指すなど、シーズンに向けた準備を加速させている。
勝野昌慶投手は、大谷翔平投手が得意とする「スイーパー」の習得に再チャレンジする一方、守護神候補の1人、清水達也投手は井上一樹監督と至近距離で相談する姿が見られた。
勝野、真横に曲がる「スイーパー」に手応え
勝野投手は、ブルペンで28球を投じた。今季、勝負球として習得を目指す「スイーパー」の調整に力を入れている。
「真横に曲がるイメージで、斜めに落ちるのではなく横に行く感じです」と勝野投手。2年前にも投げていたという「スイーパー」の習得への再挑戦に、手応えを感じているようだ。
「バッターの反応も聞いたけど、いい感じだったので、もう少し自分の思い通りになるようにやっていこうと思います」と意気込みを語った。
勝野投手の球を受けた三輪ブルペン捕手は、「勝野は本当に元気。球に勢いがある、バッター目線だと本当に怖いと思う」と評価した。
勝野投手は今シーズン、50試合登板を目標に掲げている。「中継ぎをやるからには、勝ちパターンで投げたいと思っています。とにかくいい場面で」と、重要な場面での登板を担う覚悟だ。
清水「守護神候補最有力は松山でしょうけど・・・」
守護神候補の1人、清水達也投手は、ブルペンで36球を投じた。「前回はストレートだけだったが、今日は変化球を2球ずつ、両サイドに投げ分けてと満遍なく投げることができました」と手応えを口にした。
井上監督と至近距離で話し合う姿も見られた。「シーズン中の疲労具合に関しての相談です。使い方に関わるので」と自らの起用法に関する相談だったことを明かした。
「守護神最有力は去年8回を投げた松山でしょうけど、僕もみんなから安心してもらえる、信頼を得られる投球をしたいと思います」と、守護神の座に意欲を見せた。
齋藤、新球種「シンカー」に自信
齋藤綱記投手は、キャンプ初日から4日連続でブルペン入り一番乗り。いま取り組んでいるのは新球「シンカー(スクリュー)」の習得だ。「完成度は高いと思うけど、あとは打者がどんな反応をしてくれるかですね」と齋藤投手。「今まで同様スライダーを決め球にするかもしれないけど、1つでも違うボールが来るんじゃないか?と思ってもらえれば」と期待を寄せる。
ちなみに毎日ブルペンに一番乗りする理由については、「あ、僕せっかちなんですよ。だから周りより早く動くってだけで、特に意図はないです」と笑顔で語った。
去年も安定した力を見せたドラゴンズの投手陣。新しい武器を磨きながら開幕に向けて着実に調整を進めている。