「この大会は譲れない」ジャンボ尾崎が13アンダーで中日クラウンズ3連覇の軌跡!世界1位ノーマンとの熱戦とは?

1997年の中日クラウンズ。主役は3連覇を目指すジャンボ尾崎と、当時世界ランク1位のグレッグ・ノーマン。それに1994年に年間5勝を挙げる活躍をみせたブライアン・ワッツ。
最終日、この3人による優勝争いが繰り広げられた。

まずは12番。尾崎がバーディを奪う。12番が終わった段階で尾崎12アンダー、ワッツ10アンダー、ノーマン9アンダー。尾崎が2人を突き放しにかかる。

13番、ワッツがバーディを奪い11アンダーと食らいつくが、続く14番でティショットを大きく外し痛恨のボギー。一方、追いつきたいノーマンも和合のグリーンに苦しめられ、15番でボギーを叩くなど、優勝争いから脱落した。
迎えた最終18番ホール、尾崎がバーディで締めくくり13アンダー。ワッツに2打差をつけて、見事中日クラウンズ3連覇を達成。これで青木功が持つ大会5度目の優勝に並んだ。

優勝後のインタビューで尾崎は「自分の調子の良い限り、このクラウンズは他の人に譲るわけにはいかない」と、この大会にかける思いを口にした。
数々の名勝負を生んだ難関・和合。今年は一体どんなドラマが待っているのだろうか。

◆第38回 中日クラウンズ(1997年)
世界ランク1位(当時)のグレッグ・ノーマンが8年ぶりに登場
ジャンボ尾崎とともに初日から熾烈な上位争いが繰り広げられたが
最終日に抜け出した尾崎が3連覇を達成
5度目のクラウンズ制覇となり大会最多優勝記録の青木功と並んだ