伝統的な郷土料理『とりめし』や、未知なる食べ物?『グラニータ』!愛知県高浜市で一番おいしいものを探す旅
毎週月~金曜日の夕方、CBCテレビで放送している情報番組【チャント!】。木曜日の人気コーナー『なりゆきアフロ』は、アフロヘアーがトレードマークの副島淳くんが、出会った人に「街のおいしいもの」を聞いて東海地方の125市町村を巡る、なりゆきグルメ旅!
今回の舞台は、三州瓦の産地として有名な愛知県高浜市。
まずは仲良く歩いていたご夫婦に聞き込みます。
副島くん:あなたにとって高浜市で一番おいしいものは何ですか?
ご主人:高浜といえば『とりめし』かな。鶏の肉を入れた炊き込みご飯ですよ。
高浜市に住んで80年になる元瓦職人のご主人によると、吉浜地区にある【魚松】という魚屋さんがオススメで、『とりめし』は地域の伝統的な郷土料理なのだとか。
そんなソウルフードを求めてお店に伺うと、代表を務めるお母さんと若女将が取材を快諾してくれました。
創業90年超の【魚松】は6年前に大将が亡くなり、それまで続けてきた鮮魚販売や宴会、仕出しなどはやめてしまいましが、宴会のシメで出していた評判の『とりめし』だけは残したいと女性2人で頑張っているお店。現在は『とりめし』だけに絞り込み、持ち帰り専門で伝統の味を販売しています。
高浜のとりめしは、昔から養鶏業が盛んだったこの地で卵を産み終えた親鶏を使ってご飯に炊き込んだのが発祥だそう。【魚松】では鶏肉と油揚げをじっくりと甘辛く煮付け、炊いたご飯に混ぜ込んで作っています。県外のファンからも愛され、多い時には1日で20升以上ものご飯を炊くことも。若女将が大きなしゃもじを使って丁寧に炊き込んだ逸品です!
てっきり鶏肉の切り身がのったごはんを想像していた副島くん。特別に店内でいただくことに。
容器を開けるとスライスした鶏肉がたっぷり入っていて、香ばしさに食欲をそそられます。
『とりめし・並』(300gで450円)を頬張り、「どこを噛んでも鶏の味わいがする」と感激!
副島くん:タレが染み込んだ鶏肉がぎっしり入っている!
若女将:卵を産み終えた廃鶏を使っています。廃鶏は身がかたいので、それをスライスして煮込んでいるから味がシミシミなんですよ。
高浜市ではお祭りの日に皆で食べる習慣があるそうで、『とりめし』は“鶏を利用した家庭料理”。各店そこだけのオリジナルで、味付けがそれぞれ違うことも特徴。【魚松】の味はここでしか食べられません。
この郷土料理を若い人たちや他の土地の人たちにも広く伝えたいと、若女将はアレンジ料理を作ってSNSで発信!「とりめしワッフル」「肉巻きとりめし」「とりめし磯辺焼き」などを探求。最近では、レンジ対応容器に入った『とりめし・中』(300gで450円)や『だし汁セット』(100円)なども販売。おうち時間に郷土料理を楽しむ新しい食べ方を提案しています。
『だし汁セット』はオリジナルの4倍濃縮だしと、のり、わさび、ネギの薬味付き。たっぷりお湯を注げば、たちまち「とりめし・ひつまぶし風」の完成です!
「やりよる~!」と副島くん。数々のアイデアに感心しながらひつまぶし風をひと口。
副島くん:だしが効いてる!味のベースになるとりめしがホロホロになって優しい味わいですね。
会話も弾んだところで、若女将に“街の一番おいしいもの”を尋ねると、「エスカフェさんのグラニータ」と答えます。
…グラニータ??
その未知なる食べ物(?)を求めて早速お店へ。【魚松】の若女将が事前に連絡を入れてくれたので、到着後すぐに取材OKをいただきました。
【ES Cafe】※は、ゆったりとしたくつろげる空間が人気のカフェ。店内ではパン職人が焼いたベーグルも販売しています。※Cafeのeはアクセント符号
まずは店長さんに聞きます。
副島くん:グラニータって初めて聞くんですが、何ですか?
店長さん:イタリアのシャーベット状のひんやりスイーツで、今の季節は北海道富良野産の大粒のブルーベリーを使っています。
これは楽しみ!早速、注文します。
ブルーベリーに氷と自家製ヨーグルト、スキムミルクなどを入れてミキサーにかける『ブルーベリーグラニータ』(770円)は、9月中旬ごろまでの販売。
見た目からもみずみずしさが伝わり、暑い日にはぴったり!ひと口飲むだけでキンキンに冷え、清涼感が広がります。
副島くん:めっちゃシャリシャリ!ブルーベリーの味と風味が100%出てますね。
郷土料理の伝統と革新に触れ、初体験のスイーツも満喫できた高浜市のなりゆき旅でした。
※価格は税込