深海生物がさらに充実!! 新たに20種類以上が登場 リニューアルで進化した「竹島水族館」3つの見どころを紹介
愛知県蒲郡市にある「竹島水族館」。2024年10月にリニューアルオープンした際には、多くの人々が訪れ、話題を呼びました。あれから約2ヶ月経った現在も、果たしてその賑わいは続いているのでしょうか。今回は、おしゃべりメガネこと、若狭敬一アナウンサーが調査しました。
技を覚えさせる過程が見られる!「もぐもぐショー」を公開
平日・土日に関係なく賑わう「竹島水族館」ですが、冬の午前中は特に狙い目だと聞いた若狭アナ。その理由をスタッフに伺いました。
(スタッフ)
「オープン直後は少し並んでいるが、冬になって混み始める時間が遅くなった」
寒さの影響か、客の出足が少し遅めになっているようです。リニューア後の目玉の一つである巨大水槽は、入口すぐに設置されており、大人気のタカアシガニをはじめ、さまざまな深海生物が展示されています。
リニューアル後、変わったことは大きく3つあります。まず1つ目が、「もぐもぐタイム」。アシカのプールでは、以前はアシカショーが行われていましたが、現在は「もぐもぐショー」を開催しています。このショーでは、アシカのエサを与えながら、技を覚えさせる過程をお客さんに披露しているそうです。取材当日には、カワウソの「もぐもぐタイム」も開催されており、若狭アナもその愛らしい姿を楽しむことができました。
カピバラ、オットセイ、カワウソ。現在繁殖に向けて準備中!
リニューアルごとに変わったこと、2つ目は繁殖へのチャレンジです。カピバラのオス「しんたくん」は、展示スペースの片隅でのんびりと日向ぼっこをしていました。
(館長・小林龍二さん)
「くつろいでいますね。一日中こんな感じで、くつろいでいる。うらやましい生活。実は、しんたくん、『めめちゃん』というカピバラの女の子がいた。彼女を追いまわして」
10月のリニューアルオープン時点では仲良く暮らしていた「しんたくん」と「めめちゃん」でしたが、現在はまさかの別居中!「めめちゃん」は非公開ゾーンで飼育されており、繁殖に向けて環境を整えているそうです。
他にも、オットセイのオス「かいくん」とメスの「ふうちゃん」も、繁殖に向けた準備が進められています。
(館長・小林龍二さん)
「まだ一緒にはしていないですが、そろそろ同じ場所で過ごし始めて、赤ちゃんができるといいなという段階。(竹島水族館での繁殖例は)これまでにはありません」
カピバラやオットセイ以外にも、コツメカワウソのオス「あさりくん」とメスの「みかんちゃん」も、相性を確かめながら繁殖への準備を進めているとのことでした。
20種類以上の深海生物が新たに登場! ここでしか見られない深海魚も
リニューアル後に変わったこと、3つ目は深海魚の種類が増えたことです。
(館長・小林龍二さん)
「『珍』がついているものは、他の水族館ではあまり展示されていない。『激珍』は、竹島水族館にしかいない。『ジュンタツヒメセミエビ』という深海魚は漁師さんが持ってきてくれたもので、図鑑にも載っていなかった新種」
この「ジュンタツヒメセミエビ」という深海魚は、発見した漁師の父・ジュンさんと息子・タツヤさんの名前が由来になっています。現在、竹島水族館では450種類以上の生物を展示しており、リニューアル後には20~30種類が新たに加わりました。地元の漁師さんのおかげで、深海魚の世界がますます充実し、生物学者を夢見る子どもたちも訪れたくなる水族館となっています。
さらに、昔から人気の「ふれあいコーナー」も健在。生き物と間近で触れ合える距離感が子どもたちに大好評です。なぜ「竹島水族館」が賑わうのか、館長に伺いました。
(館長・小林龍二さん)
「アットホームで、生き物が近い。旧館は、皆さんから『懐かしい、実家に帰ってきたみたいだ』と言っていただけてうれしいですね。新館は新しい魅力がありつつも、おじいちゃん・おばあちゃんの家の隣に引っ越してきたような感じ。家みたいな感じですね」
3つの新たな見どころが加わり、さらにパワーアップした「竹島水族館」。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」2024年12月16日放送より