海のない街の“魚のテーマパーク” 子どもも夢中で楽しめる鮮魚店の4つの秘密
海のない町で、まるで“魚のテーマパーク”のような、子どもから大人まで楽しめる魚屋さんがありました。開店前から店の前には大行列。店内に並べられた魚は、飛ぶように売れていきます。「ここのお魚を食べたらよその魚は食べられない」と言われる鮮魚店の4つの秘密を探りました!
秘密1 「鮮度抜群!おいしいのにお値打ち」紅富士サーモンなど8種入りで1200円!
大人気の鮮魚店があるのは、海のない愛知県・豊田市。2年前にオープンした「トミーの魚や」です。店内に並べられたお魚は、飛ぶように売れていきます。その秘密の1つめは、美味しくてお値打ち!
刺身用の甘エビは100g380円。生のタコは100g298円。今年は特に脂がのっているというカマスは1尾298円!そしてイチオシの「刺身の盛り合わせ」は、富士山の湧水で養殖した『紅富士(あかふじ)サーモン』に生のキハダマグロなど8種類も入って、お値段1200円!
(刺身の盛り合わせを予約・常連客)
「1回来たら魚安いしおいしいし、よく買いに来るようになりました」
一般的なスーパーに比べて、2割ほどお値打ちだと、お客さんから大好評!
(トミーの魚や・冨岡恵司さん)
「いろんな魚が並んでいれば、見て楽しめるし、食べておいしさを分かってもらえる」
秘密2 触ってもOK?「まるで“魚のテーマパーク”」で子どもたちが夢中に
店内には子どもがたくさん来ていました。
(父親)
「娘が魚好きなので、きょうも行くよって言ったら娘が『付いていく!』と」
(母親)
「初めてみるお魚いっぱいだなと思って、プチ水族館みたい」
人気の秘密2つめは、魚屋さんなのに、まるで“魚のテーマパーク”とお客さんが感じるほどの、圧倒的なラインナップと様々な体験ができること。北海道の高級魚「八角(はっかく)」や珍魚の「ムツブリ」など見慣れない魚もあり、多い日には100種類近く揃うのだと言います。初めて見る魚に、子どもたちも釘付け!
(トミーの魚や・冨岡恵司さん)
「触っていいよ、大きいでしょ」
(子どもたち)
「大きい」「ぬるぬるする…」
珍しい魚を見るだけでなく、気になる魚に触れてもOK!そして、プロの魚捌きを間近で見学してもOKです。
(トミーの魚や・冨岡恵司さん)
「丸のお魚を見て、どういう形か知るのが食育じゃないですけど、魚の形を知ってもらって食べてもらいたい」
秘密3 「無料の至れり尽くせり」お客さんの要望に合わせて全てサービス
人気の秘密3つめが「無料の至れり尽くせりサービス」。
(常連客)
「何がいいって、全部やってくれる。皮を引いて(家で)切るだけの状態に」
魚の捌きに自信がなくても大丈夫!切り身や刺身など要望に合わせた形に無料で捌いてくれます。例えば、これからますます脂ののる「メダイ」は、刺身用にカットしてもらうのがオススメ。ちょっと捌きにくそうな「ウマズラハギ」。こちらも刺身がオススメです。タンパクですが旨味が強く歯ごたえのある魚です。冨岡さんのイチオシ食べ方は、濃厚で臭みの少ない肝を醤油にとかし一緒に食べること。
さらに、魚がお値打ちに手に入った時にはお客さんに還元。この日は3000円以上のお買いもので、ししゃもの掴み取りが無料になっていました。
秘密4 「わずか90分で売り切れる!絶品コラボ商品」ミシェラン掲載店とのアンコウ鍋
4つ目は、他の料亭や居酒屋などのお店とのコラボ商品です。
(コラボ商品購入客)
「去年すごくおいしくて、ぜひことしも!と、ずっとインスタグラムチェックしてて」
お客さんたちが待ちに待っていたのは、冬の味覚「アンコウ」を使った「どぶみぞアンコウ鍋」。お店で食べれば、一人前2000円ほどするアンコウ鍋が4人分入って2980円。コラボしたのは「ミシュラン」にも掲載された、豊田市の人気の和食店「粋季(いっき)」とあり、限定30食は予約開始からわずか90分で完売。粋季自慢の出汁を使ったあん肝のスープにアンコウの身と野菜を入れるだけ。自宅でプロの味が楽しめると大好評です。
過去にも、お米と一緒に炊くだけでできる天然鯛の「鯛めし」を1500円で販売、豊田市内の海鮮居酒屋とのコラボでは、脂ののった三陸の「戻り鰹の藁焼き」を1800円で販売などもありました。
(トミーの魚や・冨岡恵司さん)
「お魚がいっぱい並んでいて、食べたことのない魚が並んでたり、小さな魚市場のように思っていただけたらすごくうれしい」
CBCテレビ「チャント!」12月19日放送より