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メンマが繋ぐ親子の絆 原材料から仕入れて作る極上メンマが大人気で、息子のラーメン店も行列店に

メンマが繋ぐ親子の絆 原材料から仕入れて作る極上メンマが大人気で、息子のラーメン店も行列店に

名古屋で連日お客さんの途絶えることのない2つの人気ラーメン店。実はこの2店は、父と息子。父は、鶏ガラ!息子は、豚骨!それぞれの味を追究する親子を繋ぐのは…もりもりの極太メンマ!?お客の絶えないラーメン店の、メンマが繋ぐ親子の絆とは。

どんぶりを覆いつくすほどの極上のメンマ

CBCテレビ:画像 『チャント!』

創業46年。名古屋市昭和区にある「好陽軒」。午前11時から午後2時までの営業中は常に満席です。約半世紀にわたり、夫婦2人だけで作り続けています。

スープは、鶏ガラや根菜を使い、あっさりとした醤油ベース。麺は、素材の状態や気候などによって、毎日、微妙に小麦のブレンドを変えているというモチモチの中太麺。

そして一番の特長は、どんぶりを覆いつくすほどの、極太メンマ!このメンマこそが、店一番のこだわりにして、圧倒的人気の理由です。

(リポーター)
「シャキシャキですね。コリっとした良い食感、歯ざわり。さっぱりしていてクセが無いので、たくさんあるんですけど一気に食べられそう」

メンマは原材料から仕入れる 絶妙な食感出すために1週間かけて手作り

CBCテレビ:画像 『チャント!』

メンマは、麻竹(まちく)という特別な竹から作られるのですが、この店では、中国から最高級の麻竹を乾燥した状態で仕入れて手作りしています。

(好陽軒・田中茂店主)
「アク抜きから始まって、カットして。水でしめたり緩めたりをくり返して。延べ1週間」

硬くもなく、柔らかくもない、微妙な食感を出そうと試行錯誤していました。

(好陽軒・田中茂店主)
「(休みもない?)メンマを手作りすると年中無休。正月でも。既製品にしておけばよかったと思うこともたまにはあるが、自分で食べてみると、コレで正解だと」

ただ、人気の理由は、味だけじゃなかったのです。お客さんが会計を終え、帰ろうとすると…

(好陽軒・田中夫婦)
「どうも、ありがとうございました、ま~たどうぞ!」

夫婦、息の合ったあいさつで送り出します。丁寧な接客にお客さんは、「いい声かけで気持ちよく食べられた」「また行きたくなる」と大好評でした。

父は鶏ガラ、息子は豚骨!でもメンマとあいさつは同じ?


CBCテレビ:画像 『チャント!』

田中店主の息子も8年前にラーメン店をオープン。名古屋市天白区にある店の名前は、父親の「好陽軒(こうようけん)」に似た「一陽軒(いちようけん)」。

店を覗いてみると、こちらも夫婦で経営していました。さらに、お客さんが帰るときには…

(一陽軒・田中夫婦)
「どうも、ありがとうございました、またお越しください、お待ちしてます!」

両親の店を思わせる、息ピッタリの送り出しのあいさつです。

(一陽軒・息子・田中義之店主)
「両親の意志を受け継いで意図的にやっております」

提供されるラーメンには、やはり特大のメンマがたっぷりです。ところが、ラーメンの味は、鶏ガラベースの父の店と違い一陽軒は豚骨ベース。息子のヨシユキさんは、東京と福岡で約10年、豚骨ラーメン店で修業。

背油は一切使わず、少量のダシしかとれない豚骨を大量に使用し創業以来つぎ足しのスープを使うことで、濃厚ながらクドさの無い豚骨スープを実現しています。

そこに、父親から受け継いだ秘伝のメンマが加わり、こちらも連日お客さんが絶えない人気店になっていました。

(一陽軒・息子・田中義之店主)
「(父親に対してどんな思い?)小さい頃からラーメン作りの姿勢を見て来たので、それが私にとっては当たり前。常に意識している」

親とは違う味を目指し9年目。そんな息子を、この道46年目の父親は認め始めています。

(好陽軒・田中茂店主)
「一生懸命やっている姿を見るだけでも2倍3倍とおいしく感じる。開店前、『成功したかったら嫁だけは大事にしろ』と。あとは何のアドバイスもしなかった。最初よりはこの10年で、それを少しずつ分かってきてくれた。それが店の雰囲気や味にも出てきている」

9年目と46年目。メンマで繋がる親子の絆で、これからも2つのラーメン店はさらなる高みを目指します。

CBCテレビ「チャント!」9月13日放送より

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