住宅街に急勾配の車道が!車は必ず最徐行で… “日本一急な坂の標識”がある激坂も発見!
ミキの昴生と亜生の2人がMCを務める『道との遭遇』。全国の道に特化したVTRをミキが様々な視点で楽しんでいきます。
今回は、大学で道路について学んでいるという、石井良依(いしい・らい)さんが厳選した東京と神奈川にある“変わった坂道”をひたすら巡ります。
あまりに急すぎる坂道のため道の側には階段も!
まず初めに訪れたのは、東京と神奈川の県境。
住宅街の道をひたすら進むと現れたのは、岡上の「十番坂」です。
この地域一帯は、丘の上での農業が盛んで、丘を切り開いて住宅地になった場所。「十番坂」の由来は、坂が多いのを不動産業者がわかりやすくするため、一番坂から十番坂までの名前をつけたんだとか。
その中でも「十番坂」は最も急な激坂で、道の側には階段があるほど。
するとここで石井さんが、「スラントルール」という勾配を測るための道具を取り出しました。訪れた坂で最も傾斜がある場所を探すのが、たまらないんだとか。
実際に測ってみると、この坂で一番勾配があった場所は42%ということが判明。
“日本一急な坂の標識”がある激坂ではポールも斜めに設置
続いては、東京都東大和市の坂へ。ここには、先ほどよりもっと急な激坂があると言います。
住宅街に、突如現れた名もない小さな坂。石井さんによると「あまりに急すぎて自動車を通れなくしている坂」なんだとか。
あまりに急すぎて、ポールも斜めに設置されているほど。
そして、石井さんがどうしても見せたいものは坂の上にあると言います。
それが、勾配を表す標識。この標識は、勾配が37%を示しており、日本一急な坂の標識だと石井さんは言います。
しかし、石井さんが計測すると…実際の勾配は37%を大きく超え、48%でした。
勾配が100%以上の激坂 一体何のためにつくられた?
最後にやってきたのは、神奈川県相模原市にある圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の側道。
歩いていくと、徐々に急な道が。石井さんによると「ほとんど利用者がいない前提で作られた道」なんだとか。地図にもその道は記されていません。
目的の坂道は、圏央道の下を抜けて、反対側の先にあるそう。さらに進んでいくと、現れたのは圏央道の側道にある坂道でした。
測定すると角度は40度。気になるその勾配は100%を超えていました。
(道マニア・石井良依さん)
「自分が見つけた中でも、カーブの内側の勾配が最も急な坂です」
何のためにこんな急な坂をつくったのでしょうか。
市によると「圏央道を作る際にもともとあった獣道がなくなるため、その機能補償としてつくられた坂道」だということがわかりました。
7月19日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より