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笑顔さわやかアナが岐阜・高山市朝日町の『美女餅』を調査! お正月に欠かせないアレンジ万能の愛されフード!

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されFOOD

全国で一番面積が広い市の『岐阜県高山市』。今回は、そんな『高山市朝日町』の愛されフード『美女餅』を調査します!

町の人たちに聞き込みをすると、餅米ではなく、うるち米で作った棒状の餅で、どんな料理にも合い、朝日町の皆さんはいろいろな調理法で普段からよく食べているそう。『美女餅』という名前は、地元にある“美女ヶ池”が由来だとか。

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販売している『道の駅 ひだ朝日村』におじゃますると、まっすぐな棒状の餅が6本パックされた『美女餅』を発見!食事処で美女餅入りの“ぜんざい”が食べられるということで出してもらうと、中にはひとくち大に斜めにカットされた美女餅が。松本アナが食べると、餅の柔らかさはあるものの、伸びるような感じはなく、しっかりとかみ切れる食感。ぜんざいの汁との絡みもよく、おいしくいただきました。

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『美女餅』を作っているのは、道の駅からも近い『ひだ美女餅工房』。商品の販売もしていますが、米を持ち込んで作ってもらうことも可能で、地元の人たちは自分で育てた米で『美女餅』の製造を依頼する人も多いとか。

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この工房でも米を自家栽培していて、苗を植えるところから商品になるまですべて一貫して作っています。米を蒸しあげ、機械に入れて、すりこぎのような棒で押しつぶす手作業も加えながら練っていき、細長い棒状に絞り出します。さらに、この絞り出した餅をもう一度機械に通し、よりきめ細やかに仕上げていきます。松本アナは違いを知るため試食させてもらうと、1度目の餅でも十分なおいしさを感じましたが、2度通したものはそれを明らかに上回る、よりツルッとモチッとした食感でした。このように作られた餅を1本1本同じ長さにカットし、袋詰めも手作業でして『美女餅』が出来上がります。

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この餅が作られ始めたのは戦前とのこと。当時、朝日地区には朝鮮半島出身者がたくさん住んでおり、米をつぶして棒状の餅を作っていました。いわれてみれば、韓国料理の“トッポギ”とどこか似ているこの餅。手間が掛かるため、少量しか作れませんでしたが、昭和34年、現店主の祖父が機械で作る方法を考えたことで生産が増え、地元の人たちに広まったそう。今では年中食べられますが、皆さんが「これがないとお正月が来ない」というほど年越しに欠かせないもので、特に12月は需要が増えるとか。

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朝日町の家庭でポピュラーとなったこの餅は、しょう油炒めにしたり、鍋物の具材として入れたり、磯辺焼きやきな粉をかけて食べるなど、料理のバリエーションも豊富。作り手の一貫した生産と、各家庭の様々な食べ方で愛され続けている『美女餅』でした。

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(12月16日(金) CBCテレビ「チャント!」より)

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