スギちゃん、ロケ地の山道がワイルド過ぎてワイルドさ影を潜める 折れそうな丸太橋を迂回し“賢明な判断だぜぇ”
4日午後のCBCテレビ『ちょい足し』に、お笑い芸人のスギちゃんが出演。山中の道なき道を滝に向かってひたすら進んでいくという過酷な“ワイルドロケ”に、自身のウリであるはずのワイルドさが影を潜めてしまうという一幕がありました。
スギちゃんは三重県の熊野市街から出ているバス路線の「尾川」という終点から、さらに先の地域を旅のエリアとして『ちょい足し』することに挑戦。テレビなどで紹介されていない魅力的なスポットが見つかるかどうかについて検証しました。
この日も、飲み切れもしないのにキャップを捨ててしまった、大きなコーラのペットボトルを握りしめ、ワイルドに歩みを進めるスギちゃん。
苔びっしりの石垣から生えたサボテンや、道路脇にいる烏骨鶏を見つけては、とりあえず声を張っていくと、その様子をスタジオで見ていたMCのミキ・昴生さんから早速「なるほど、声のボリュームで撮れ高とろうとしてるな」と的を射たツッコミを受けます。
そして、山中へと続く道の手前で看板を発見したスギちゃん。「ガンガラ滝…ここから徒歩で30~40分?」市のサイトで調べると、<滝までは、川沿いの平坦な道を歩きます。ちょうどハイキングに適し、滝付近では子供でも水遊びができるので、家族そろってどうぞ>とありました。
スギちゃんが意を決して看板の奥へ進むと、のどかな雰囲気だった説明文からは想像できなかったワイルドな山道。「肌が露出した人間を一番前にしてるから、蜘蛛の巣がすごいんですよ…平坦じゃねぇし!」「木が倒れてとんでもないことになってるよ、道ふさいでるよ、普通どけるでしょコレ」などとボヤキが止まりません。
それもそのはず、スギちゃんが進んでいる山道は、かろうじて“道”にはなっているものの、グネグネと曲がって起伏も激しい上に周囲は木々に囲まれていて、道の目印として所々の木に巻かれているピンクのテープが無ければ、どこをどう進めばよいのか分かりづらいほど。
カメラに映らないところで沢にハマり、足をびちょびちょにしながら懸命に進んでいくスギちゃん。「こういうのって絶対前にガイドさんがいるパターンのやつ。やり方分かってないよCBC!」想定外の過酷さにボヤキのトーンも上がる中、「あれ…?」とつぶやき、無言に。突然道が無くなっていたのです。
「次のピンク(の目印)、どこだ…。あっウソだろ?崖上ってんじゃねぇか!」よく見ると、立ちはだかる岩の上から垂れ下がっているロープに目印が…。その後も、不安な古さの丸太橋を前にして「折れそうだぞ…これは安易に渡ったら落ちるパターンだ。賢明な判断だと思うよ」と慎重に迂回するなど、ワイルドさは影を潜めます。
道沿いにあった鳥居の奥、耳の病気を治す神様として伝わる“耳島様”に手を合わせて先を急ぐと、スギちゃんの耳に聞こえてきたのは滝の音。
「出た~!やっと着いたガンガラ滝!すごいじゃないの。なんだここ?ちょっと違うぞ、自然な部分と人工的な部分がある」
奥にある砂防ダムから、岩肌を削るようにして流れ落ちてくるガンガラの滝。滝つぼからは水が池のように広がり、まさに絶景です。
ワイルド芸人と滝。ここからがスギちゃんの真骨頂…かと思いきや、「ガンガラ滝、ワイルドだったぜぇ」と水辺をバックに突然締め、VTRは終了しました。
これにスタジオの亜生さんは拍子抜けした様子で、スタッフに対し「最後は滝に着いて、『着いたぜ!』だけやったんですか?ホンマに?泳ぐとかもなかったんですか?」と確認すると、スタッフからまさかの証言が…。
「『冷てぇ』って言ってました」
20年程前までは地元の小中学生がキャンプに訪れていたというガンガラ滝。ワイルドじゃない皆様は道中、お気を付けください。
(9月4日(土)午後5時00分放送 CBCテレビ『ちょい足し』より)