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第531回(2022.11.13)

危険な頭痛を見極めるポイント

危険な頭痛を見極めるポイント

ゲスト:西野未姫
ドクター:東邦大学医療センター大森病院 脳神経外科 近藤康介

日本人の4人に1人が「頭痛」に悩まされているといわれています。その原因は分かっているだけでも300種類以上あるそうで、なかには命を脅かす頭痛もあるので注意が必要なのだとか。そこで今回は、危険な頭痛を見極めるポイントを専門医に教えてもらいました。

危険な頭痛とは?

先生によると、頭痛には脳に異常がない「一次性頭痛」と脳に異常がある「二次性頭痛」があるとの事。危険なのは、脳の異常による二次性頭痛。脳に異常がない一次性頭痛は、慢性的に繰り返すのが特徴で片頭痛や緊張型頭痛が代表的だそうです。

危険な頭痛①「くも膜下出血」を見極めるポイント

くも膜下出血とは、脳を覆う「くも膜」の下にある血管が切れて血液が流れ出してしまう病気。主に脳動脈瘤という血管のコブが破裂する事で起こるそうです。毎年日本人の約3万人が発症し、1万人以上の人が亡くなっているといわれています。

<くも膜下出血のリスクを上げる要因>
先生曰く、くも膜下出血のリスクを上げる要因は、高血圧・喫煙・肥満。さらに、血縁者に脳卒中の経験者がいる場合もリスクが上がるそうです。血圧が高くなると血管の分かれ道に負担がかかり、コブが形成されやすくなるのだとか。喫煙や肥満は、血管自体が硬くなる要因となるそうです。

<見極めるポイントは「急激な頭痛」+「吐き気」>
くも膜下出血が起きた時の頭痛は、血管が切れて血液が吹き出す衝撃によるもの。そのため、かなづちやバットで殴られた時のような強烈な激痛が走るのだとか。吐き気に関しては、出血量が多くなり脳が圧迫される事で現れるそうです。殴られたような「急激な頭痛」「吐き気」を感じたら、直ちに救急車を呼びましょう。

危険な頭痛②「椎骨動脈解離」を見極めるポイント

椎骨動脈解離は、首の骨の後ろに左右1本ずつある「椎骨動脈」という血管が裂ける病気。その裂け方は主に2パターンあり、脳梗塞またはくも膜下出血につながる危険な病気でもあるそうです。

<椎骨動脈解離の原因は?>
椎骨動脈解離の主な原因は、生活習慣や加齢による動脈硬化で、血管が硬くもろくなってしまう事。また、首をポキポキ鳴らすなどの行為は、血管に負担がかかりやすくなってしまうため避けた方が良いそうです。

<見極めるポイントは「後頭部の急激な痛み」>
椎骨動脈解離による頭痛は、椎骨動脈が裂ける事で血管から発せられる痛みなのだとか。椎骨動脈は、首の後ろに左右1本ずつあるので、右側が裂けると右の後頭部が痛くなるという特徴があるそうです。「後頭部に急激な痛み」を感じたら、脳神経外科などの専門医に相談をしましょう。

危険な頭痛③「脳腫瘍」を見極めるポイント

脳腫瘍は、頭蓋骨内にできる腫瘍の総称。それが徐々に大きくなると、圧力がかかり頭痛を引き起こすそうです。

<見極めるポイントは「朝方の頭痛を毎日繰り返す」>
そもそも眠っている間は頭の高さが心臓と同じくらいになるため、血液が脳に溜まりやすくなり、脳がむくむそうです。むくみに加えて脳腫瘍があると、脳が強く圧迫されるため、朝方に頭痛が起きやすいのだとか。また、むくみが取れるお昼頃には頭痛が治まるのも特徴との事。「朝方の頭痛が何日も続く」場合は、一度精密検査を受けるのがオススメだそうです。

危険な頭痛④「慢性硬膜下血腫」を見極めるポイント

慢性硬膜下血腫は、脳を覆う硬膜の下に血液が溜まり、脳を圧迫する病気。脳が痩せてきて硬膜の下にスペースがある高齢者の方ほど発症しやすい病気で、頭をぶつけるなど頭に強い衝撃を受ける事によって起こるそうです。

<見極めるポイントは「ケガから数週間後に繰り返す頭痛」>
慢性硬膜下血腫は、通常頭に衝撃を受けてからジワジワと時間をかけ血液が溜まっていきます。そのため、ケガをしてから数週間後に頭痛の症状が現れるのだとか。頭に溜まった血を抜く事で症状が劇的に良くなるそうなので、頭痛の際、頭を打った覚えがある場合はすぐに検査を受けましょう。

危険な頭痛⑤「髄膜炎」を見極めるポイント

髄膜炎は、ウイルスや細菌が血流に乗って脳を覆っている髄膜へ行き、感染する事で炎症し頭痛を起こす病気。ウイルス性の髄膜炎の場合は、通常1週間ほどで治癒し後遺症もほとんど見られないそうです。一方、細菌性の髄膜炎の場合は適切な抗生物質で治療が可能ですが、原因菌により重症化する可能性があるのだとか。最善の治療を行っても致死率が約20%、後遺症は患者さんの約30%に見られるそうです。

<髄膜炎を見極めるポイント>
髄膜炎を見極めるポイントは、「急激な頭痛」に加えて「首の後ろが痛くて回せない」といった症状や「38℃以上の高熱が出る」のが特徴だそうです。

脳の異変に気づくためには「脳ドック」がオススメ

先生によると、脳ドックは脳細胞や血管の状態を詳しく見られるため、いち早く病気に気づくきっかけになるとの事。40歳以上の方でこれまでに検査を受けた事がない方や、高血圧・脂質異常症・動脈硬化などの診断を受けている方、血縁者に脳卒中の経験者がいる方などは一度検査を受けるのがオススメだそうです。

<脳ドックで行う検査>
一般的な脳ドックでは下記3つの検査を行うそうです。
①頭部MRI 脳細胞組織を調べる
②頭部MRA 頭部の血管を診る
③頸部MRA 頸部の血管を診る

急激な頭痛が起こった場合の対処法

先生曰く、これまで経験した事がないような急激な頭痛は脳の病気の可能性があるので、速やかに専門医を受診した方が良いそうです。また、急激な頭痛に加えて意識障害や麻痺などの症状がある場合は緊急事態なのですぐに救急車を呼んでください。

片頭痛の意外な原因!心臓の穴「卵円孔」

片頭痛は一般的に脳の血管が拡張する事で生じるといわれています。原因はストレスや過労などさまざまだそうですが、なかには心臓の「卵円孔」が原因の場合もあるそうです。

<心臓の穴「卵円孔」とは?>
胎児の時は、母親の血液から酸素を効率よく取り込むため、心臓の右心房と左心房の間に「卵円孔」という穴が空いています。生まれた後、卵円孔は自然と閉じる仕組みになっていますが、日本人の4人に1人は閉じないままでいるそうです。

<卵円孔と片頭痛の関係>
全身を巡り不純物も多く含んだ血液は、右心房を通って肺などに送られる事で浄化されて左心房に運ばれます。ところが、心臓に穴が空いていると本来左心房にくるはずのない、不純物を含んだ血液が流れ込んでしまいます。その血液が脳にも運ばれる事が片頭痛の原因の1つといわれているそうです。

<卵円孔が脳梗塞発症のリスクにも!?>
本来、右心房に流れてきた血栓は脳でなく肺などの血管に詰まる場合が多いそうです。ところが、右心房と左心房の間に穴があると血栓が卵円孔を通り、左心房へと運ばれてしまいます。その血栓が脳にまで達し、血管を詰まらせ脳梗塞を発症させる場合があるそうです。

<気になる方は「心エコー検査」を>
先生によると、心臓に超音波を当て血流の状態を調べる「心エコー検査」で、卵円孔の有無が分かるそうです。気になる方は病院で検査を受けてみましょう。卵円孔があった場合は、カテーテルを使って卵円孔を塞ぐ最新治療もあるそうです。

脳梗塞につながる心臓の病気「心房細動」

卵円孔の他にも脳梗塞につながる心臓の病気がもう1つあります。それが「心房細動」。
心房細動は、心臓がけいれんしたように震え、血液をうまく送り出せなくなる病気。
血流が悪くなるため血栓ができ、脳に達すれば脳梗塞につながるそうです。

<心房細動を見極める方法>
先生によると、心房細動をいち早く見つける方法の1つは、自分の脈を確認する事。脈のリズムが一定の場合は心房細動ではなく、脈のリズムが乱れている場合は心房細動の可能性があるそうです。

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