梅雨だる

2019年6月16日(日)放送 【第360回】
梅雨だる

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:木下桜
ゲンキリサーチャー:ライセンス
ドクター:佐藤純
ジメジメした梅雨の時期になると、「頭痛」や「だるさ」「関節痛」などの症状に悩まされる事はありませんか?実は、これらの症状はすべて「梅雨だる」かもしれません。梅雨だるとは、梅雨時期に起こる身体の不調の事。今回は、梅雨だるの原因を徹底解明。対策法もご紹介します。

梅雨だるの原因 その1「気温差」

梅雨だるは「自律神経」と関係しています。通常人間は、寒くなると体温を維持しようと交感神経が優位になり、血管を収縮させ血圧が上がります。しかし、人によっては、交感神経が優位になる事がきっかけで不調になります。

・「頭痛」
交感神経が優位になった時に、脳の血管から痛み物質が漏れ出す事が原因で頭痛につながります。

・「古傷」
古傷が痛む場合は、治ったと思っていても、痛みの神経が敏感になっているかもしれません。その場合、古傷と交感神経が異常なつながり方をしている可能性があるため、寒さで交感神経が優位になると、痛みを感じやすくなります。

・「眠気」「だるさ」
交感神経がうまく働かないと、寒い場所で血管を収縮させる事ができず、体温が下がってしまいます。すると眠くなり、倦怠感や無気力といった「だるさ」につながります。

こうした梅雨だるの症状が起こる場合は、規則正しい生活をして、自律神経を整える事が大切です。

自律神経を整える「3つの生活術」

気温差で不調になる方は、これらのことを実践してみてください。

1.食事
エネルギー源となるビタミンB群、ストレスから守ってくれるビタミンCがおすすめです。また、朝食は自律神経を整えるので必ず食べましょう。

2.運動
負荷が少なく続けられるウォーキングなどの軽い有酸素運動を行いましょう。

3.睡眠
眠る直前に、刺激の強いスマホやパソコンなどの操作はやめましょう。

梅雨だるの原因 その2「気圧差」

梅雨だるは、耳の奥にある「内耳」とも関係しています。内耳とは、鼓膜の奥にある三半規管などの事。視界と連動し身体のバランスをとる働きがあり、気圧を感知し脳に伝えています。しかし、気圧の変化は目に見えないため、気圧が激しく上下する梅雨時期は、人によっては脳が混乱してストレスとなります。すると、自律神経のバランスが崩れ、身体の不調につながります。内耳が敏感な人ほど、気圧差によって梅雨だるの症状が起きやすくなると言われています。

梅雨だるセルフチェック

1.乗り物酔いしやすい
2.天気の変化に敏感だ
3.新幹線や飛行に乗った時、耳が痛くなりやすい
4.暑い時期にのぼせやすく、寒い時期に冷えやすい
5.天気によって気分に浮き沈みがある

1~3のいずれかに当てはまる場合は「気圧差」によって、4・5のどちらかに当てはまる場合は「気温差」によって梅雨だるになりやすい傾向があります。

気圧差による「梅雨だる」対策法

・耳栓
耳栓をする事で内耳にかかる気圧のダメージを少なくできます。自律神経に影響が出ないため、体調にも影響しません。

・くるくる耳マッサージ&チューリップニコニコ体操
内耳の血行が良くなるとともに、毎日続けて行うと内耳の敏感さを改善する効果が期待できます。1日3回を目安に行うのがおすすめです。

<くるくる耳マッサージ&チューリップニコニコ体操>
▼両耳をつまみ上・下・横に5秒ずつ引っ張る
▼耳を引っ張りながら後ろに5回まわす
▼耳を包むように折り曲げ5秒間キープ
▼耳全体を手で覆い円を描くように5回マッサージ
▼親指を耳の後ろに当てた状態で手のひらにアゴを乗せ5秒間上に引っ張る

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