4月18日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、若狭敬一アナウンサーが、侍ジャパンの投手コーチだった中日OBの吉見一起さんに禁断の質問。アメリカまで行った侍ジャパンですが、準々決勝でベネズエラに敗退。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)最後の試合における、投手コーチの頭の中は?レベルが高かった若狭「思い出したくないかもしれませんが、1ヶ月前の出来事をお聞きします」若狭が聞きたかったのは、WBC準々決勝ベネズエラ戦で敗退した時のこと。日本時間で3月15日の午前10時にプレイボール。場所はマイアミ、先発は山本由伸投手でした。1回表。いきなり先頭打者にホームランを打たれるなど、結果5対8で破れました。一方3月12日にマイアミで行なわれた1次ラウンド・プールDのベネズエラ対ドミニカ共和国。負けた方が日本との対戦が決まる試合。侍ジャパンの選手とコーチで観に行ったというこの試合は、ドミニカが7対5で勝利しました。この試合を見た吉見さんは「ドミニカ強ええ。戦うならベネズエラがいい」と思ったそうです。吉見「実際戦って、そんな考え方は甘すぎたというぐらいベネズエラ打線のレベルが高かったです」とにかく速い吉見「日本の強みは投手力だと思うんですけど、それが発揮できなかったことが全てだと思うんです」150キロ前後のストレートは日本では通用しても、世界ではもう通用しないと感じたという吉見さん。WBCに登録できる選手は30人。そのうちメジャーリーガーが多い国は、まずアメリカ。30人全員です。次いで29人のメジャーリーガーを擁するのがベネズエラです。アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.選手。カンザスシティ・ロイヤルズのマイケル・ガルシア選手。サンフランシスコ・ジャイアンツのルイス・アラエス選手などメジャーのスター選手が多数。大会屈指の攻撃力を誇る強豪チームです。メジャーリーグは100マイル、160キロを投げる投手は、先発、中継ぎを含めて普通にいる世界。吉見「151~152キロのストレートは向こうからしたら遅いボール。155キロ前後くらいは投げておかないといけない」今だから言えるけど吉見「なので、日本のピッチャーがダメではないんですが、向こうからしたら遅いボールの雰囲気で簡単に捉える。レベルが違うと思いました。本当にパワーだと思いました」準々決勝はベネズエラと決まる前から、先発は山本由伸投手、球数は65球と決まっていたそうです。結果は69球。4回2失点でした。1回表にはいきなり先頭バッターのアクーニャJr.選手にホームランを打たれました。試合前、アクーニャJr.選手は1打席目に打ったら固め打ちするバッターなので、1打席目は絶対抑えようとミーティングをしていたそうです。しかし最悪のホームラン。吉見「今だから言えますが、山本でこんなに打たれるんだったら、他のピッチャー大丈夫かな?って思いました」2人の先頭打者若狭「1回裏。いきなり大谷翔平選手が同点先頭打者ホームラン。あの瞬間は?」吉見「漫画やんと思いました(笑)」若狭「アクーニャJr.と大谷、それぞれの先頭打者ホームランで吉見さんが感じたことは、日本の全国民と一致してます」失投を長打にするのが流石メジャーリーガー。吉見さんはパワーと技術に感心したそうです。吉見「それと同時に、何千億円貰う選手ってこうなって欲しいことをしてくれてファンを喜ばすことができる。それぐらい貰っていいんだなと納得してしまいました」技術の高さと同時に、ファンの期待に応えられるのがメジャーリーガーです。投手コーチの頭の中侍ジャパンも負けてはいません。3回の裏。佐藤輝明選手が同点タイムリーツーベース。さらに森下翔太選手のスリーランで5対2と逆転。若狭「この時、吉見さんは『よしよし3点リードだ』という思いなのか、次ぎの隅田知一郎投手へのスイッチのことを考えていたのか、どっち?」吉見「その時、山本君が球数まあまあいってたので、4回途中どうしようかなと思ってたんですよ」逆転したことより、後の6イニングをどう繋ぐかで頭の中はいっぱいだったそうです。吉見「今回は中継ぎは少なかったんですけど、前半のカバー藤平(尚真)、後半のカバー松本(裕樹)って決めてたんですよ。中継ぎがもう少しいたらということがこれからの教訓です」結果は山本投手の後、隅田投手、藤平投手と繋いでいきました。まだベネズエラ戦の3回が終わった状況ですが、ちょうど時間となりました。(尾関)