岡田浩暉【スジナシ】突然の舵切り姿に鶴瓶「けったいな展開になったなぁ」
【2007年5月20日放送】
設定は「パーティー会場」。テーブル上には、たくさんの食べ物や飲み物が並び、正面には小さなステージもある。立食パーティーの様である。100人の観客のリクエストにより、鶴瓶の衣装は「タキシード」に決定。さらに、ドラマ中に「泣きながら蹴つまずく事!」と命じられる。岡田は、自前のラフなシャツ姿で登場!用意されたたくさんの小道具から持ち道具を選ぶ。選択に迷う岡田・・スタート直前になって「ビデオカメラ」と「賞状ケース(筒)」を手にした!!
静かに問う岡田「何飲みますか、監督」。鶴瓶はすかさず「オレの初めての映画・・」と対応。映画監督の完成披露パーティーか・・(※後のプレビュートークで岡田が明かしたところ、岡田は鶴瓶の着ているクラシックな衣装から「アーチェリー部の監督」をイメージして「監督」と呼びかけたという)。怒鳴りあげる鶴瓶「誰もけーへんやないか!!」。岡田「電話してみます」。岩崎(パーティーを仕切るべき人らしい)が酔っ払って路上で倒れてしまい、他の参加者も皆、その現場にいるという。「オレの映画がそんなに不満か・・」。監督の機嫌をとろうと必死の岡田は「イエローリボン賞候補、おめでとうござます」と筒から表彰状を取り出して見せるが、それは「交通安全の感謝状」!?(※スジナシの小道具さんが念のため入れておいたモノ)。監督の怒りは収まらない・・「役者は?緒形拳は?」「緒形さんは来ません。来るのは『おおがたけん(大型犬?)さん』です」「津川雅彦は?」「津軽雅彦さんが来ます」。間髪入れずの即答に、鶴瓶も思わずニンマリしかけ・・。怒り極まり「もう立ってられへん!」と泣きながら倒れる鶴瓶(※課題クリアー)。
事情を知らない岡田は大仰天!追い詰められた岡田、なんと突然の土下座!!「実は皆には外で待ってもらっています。(監督の娘の)ヒロコさんとの付き合いを許して下さい」。「食えへん助監督の嫁になんか・・もう一回、オレの目を見てしっかり言うてみイ」(※後の鶴瓶談、娘の名前が聞きとれなかったので、もう一度言ってもらおうと企てたと!!)。「力も金も無いですが、未熟ですが、一歩一歩・・ヒロコさんとのことを認めてくだされば、外で待っている皆がココに。それに、ヒロコのお腹には・・」。鶴瓶「言うなアアア~!!」。「お父さんに認めてもらえないと、お腹の子がかわいそうとヒロコが泣くんです・・」。必死の形相で熱い説得が続く。ついに鶴瓶は「お前が映画を当てるまで娘は預ける。しかし、この会場には居られん。ヒロコには『賛成や無いが、反対でも無い』と言うとけ!・・ええ映画作れヨ」と会場を去る。ひとり会場に残る岡田であった。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。