『お分けしましょうか?』中嶋朋子(スジナシ)
お分けしましょうか?
今回のゲスト中嶋朋子さん。
国民的ドラマ「北の国から」では22年にわたり蛍役を演じ、その後も映画舞台に活躍の場を広げている、実力派女優の登場だ。
設定は「パワースポット」。スタジオには泉が湧き出る岩をパワースポットに見立てたセットが創られた。スモークも焚かれて雰囲気満点である。
鶴瓶は作務着姿で、なんとなくその関係の方といった感じ。泉にお祈りをし、パワーも貰っている様子。しかしまだ何者かは分からない。そこへやって来た中嶋。鶴瓶とは口をきかず自分の作業に没頭している。果たして何者なのか?すると先に台詞を出したのは中嶋だった。「おたくいつからですか?」。鶴瓶が中嶋の出方を伺いながら台詞を言いよどんでいると、中嶋は「火金は私の場所」だといきなり主張した。中嶋は確実にその関係の方だ。
そこで鶴瓶はまだ自分の役柄を決定せずに、中嶋の出方を伺う作戦に出た。すると中嶋は作務着の姿の鶴瓶を同業者と決め付けて話を展開していく。鶴瓶はその流れに乗って同業者となり、“信頼を集めているちょっと偉い人”になりきった。3歳の時に雷に打たれその世界に目覚め、“色んなものが降りて着て、結構当たる”人らしい。しかし中嶋はその作務着姿に対して“格好から入る”と小ばかにし、鶴瓶を徹底的にこき下ろし始めた。中嶋は自分自身を流行の先端をいっているヒーラーとし、鶴瓶のことを、少し古風な霊能者とする。ここから2人のバトルが勃発。お互い自分こそ素晴らしいヒーラーだ、霊能者だ、とやり合いが始まった。
ここを最初に見つけたのは自分だ、と鶴瓶が主張すれば、そういう手法ですかぁ・・と中嶋。ここに来る観光客を相手にして悪い商売してんやろ、と鶴瓶がチクリとやれば、色んな聖地で癒してきたグッズを“お分けする”、と中嶋。人生を指し示してお布施を貰う、と鶴瓶が言えば、人生を指南するなんてリスクが高い、気持ち良くなってこのグッズにご利益があるって向こうが思えばいい、と中嶋。
中嶋の方が口では一枚も二枚も上手で、鶴瓶の全ての台詞に切り返していく。
そもそも中嶋の扱うのは“あるグッズ”で、聖地で癒されたもの。中島はそれをお客さんに“お分け”しているのだけだという。お金を取っているなどとは一言も言っていない中嶋の理論展開には、一ミリも隙が無い。一方の鶴瓶は、何の根拠も無く相手の人生を指南し、お布施というかたちでお金を貰っており、胡散臭さ満点な霊能者といった感じ。v次第に追い込まれてしまった鶴瓶は、嘗て行った“大きい仕事”を披露し、自分の凄さをアピールする作戦に出た。
「ある人のことを当てたことがあるんや。癌ですけどね・・・」とここから自慢しようとした瞬間
「“当てた”って言っちゃいけないっていうルール知ってます?」と中嶋が突っ込んできた。
思わず言葉を失う鶴瓶。慌てて弁解しようとすと
「あなたのこと知ってる。噂には聞いてるわ。“当てた”って言ってまずくなっちゃったんですよね」とすかさず中嶋は被せてきた。
この台詞で中嶋が一気に優位に立った。鶴瓶は形勢逆転を狙ってどんどん捲くし立ててくる。しかし中嶋は余裕の笑みで全てを受け流す。そして中嶋は最後の仕上げに入った。
首に掛けてあったネックレスを外し「この石、本当は言ってはいけないんだけど、ゼロポイントってところがあって、そこで取れた石なんですよ。もし良かったら・・・・お分けしましょうか?」