求められる「安全」。名古屋でロボットタクシー実証実験
自動運転技術の進化に伴い、運転手を必要としない「ロボットタクシー」の社会実装が進んでいます。9月10日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、宮部和裕アナウンサーがロボットタクシーの仕組みや名古屋で始まる実証実験について紹介しました。聞き手は山本衿奈です。
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ロボットタクシーとは、運転手がハンドルを握ることなく、自動運転システムによって乗客を目的地まで運ぶタクシーのこと。これまでの運転支援技術とは異なり、人間のドライバーを必要としないことが大きな特徴です。
宮部は昨年開催された大阪・関西万博で自動運転バスに乗った経験があります。
宮部「巡回して、超便利で静かで、そしてなんと言っても安全にということが大前提」
そして9月10日から、名古屋の都心部でロボットタクシーのさらなる社会実装に向けた自動運転の実証実験が予定されています。
名古屋で実証実験
今回の実証実験では、名古屋駅のスパイラルタワーズ前、栄の愛知芸術文化センター、鶴舞のSTATION Ai、名城公園、伏見のFUJIなごや科学館など、複数の地点を結ぶルートで自動運転車両が運行される予定です。
宮部によると、バスのように決められたルートを走るだけではなく、タクシーのような使い方を想定し、5地点、20ルート、総延長約33キロにわたって実証が行なわれます。
山本「今日実証実験ということは…私たちは乗ることが?」
宮部「予約制なので今後可能ということになろうかと思います」
山本「走ってるとこ見ることはできるんですか。楽しみです」
なお、9月10日の放送時点では、一昨日からの豪雨の影響によって実証内容に一部変更が生じる可能性もあるとされています。実際の運行状況や利用方法については、今後の発表を確認する必要があります。
現段階はレベル4
今回の実証実験で注目されるのが、自動運転の「レベル4」です。
レベル4は、決められた地域や条件のもとで、運転手がいなくてもシステムがすべての運転操作を担う「高度運転自動化」の段階。その先にあるレベル5が、条件を限定しない完全な自動運転となります。
宮部は、こうした技術の進化が高齢者の移動手段にもつながる可能性を指摘。
番組では、舘ひろしさん主演の映画『免許返納⁉︎』にも触れ、年齢を重ねて運転免許を返納せざるを得なくなる人の寂しさと、それでも「車を運転したい」という思いについて語りました。
免許を返納した後も外出したい、病院に通いたい――。そうした人たちにとって、運転手なしで利用できるロボットタクシーが普及すれば、新たな移動手段になる可能性があります。
宮部はロボットタクシーが身近な存在になる未来への期待を示しました。
求められる安全
一方で、自動運転の普及には安全性という大きな課題もあります。
自動運転車は人間による従来の運転と比べて交通事故の数が3分の1程度になるというデータがありますが、事故の件数が減ったからといって、それだけで「安全」と言い切ることはできないと強調します。
宮部自身、親戚を交通事故で亡くした経験があるとのこと。
宮部「交通事故の加害者も、被害者にとっても当事者にとっては1分の1」
そして「事故に遭う一人ひとりにとっては、数字上の割合では測れない重大な問題」続けます。
さらに、今回の実証実験では、一昨日のような豪雨など災害時にどのような対応ができるのかも重要な検証ポイントになります。自動運転技術が地域の移動を支える存在になるためには、平常時の利便性だけでなく、悪天候や災害など予期せぬ状況への対応も求められます。
9月10日から名古屋で始まる予定だった今回の実証実験は、ロボットタクシーが「未来の乗り物」から、地域の暮らしを支える交通手段へと近づいていく一歩。実際の運行状況や今後の検証結果にも注目したいところです。
名古屋の街を走る「運転手のいないタクシー」を見かけたら、自動運転が描く未来をぜひ身近に感じてみてはいかがでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
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