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トランプ大統領、中間選挙に焦りか。ウクライナ和平交渉が急に動いた理由

トランプ大統領、中間選挙に焦りか。ウクライナ和平交渉が急に動いた理由

ウクライナ和平交渉を担当するアメリカのウィットコフ特使らが、ロシアとウクライナを相次いで訪れました。トランプ大統領が託した戦争終結に向けた新たな和平案を示したとみられます。9月7日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この一連の動きが何を意味するのかを、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が解説しました。

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特使とは何をする人か

ウィットコフ特使らは5日にモスクワでロシアのプーチン大統領と、6日にはウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談しました。キーウ訪問は、第2次トランプ政権の発足後、初めてのことです。

特使は文字どおり、特別な使いのことです。送り出すのはその国のトップで、今回の場合は大統領、日本でいえば総理大臣にあたります。自分の代わりに行って伝えてきてほしい、と託されて動くのが特使です。

ウィットコフ特使が今回受け持っているのはロシアとウクライナの和平交渉ですが、中東問題も担当しています。ガザやイスラエルでも間に入り、仲介役を務めてきました。もともとは弁護士です。

11月に迫る大きな選挙

トランプ大統領はもともと、自分が就任すればウクライナの戦争はすぐ終わらせると話していました。しかし、それは実現していません。

その間にイスラエルとガザの問題が起き、イランへは自ら軍事作戦を仕掛けました。各地で問題が重なるなかで、ロシアとウクライナへの関心は薄れ、トランプ大統領が働きかける場面もしばらく減っていきます。

トランプ大統領が今になって力を入れているのは、11月にアメリカで中間選挙があるからです。重要な選挙を前に、支持率は下がっています。

自身の選挙ではありませんが、与党である共和党がどれだけ勝つか負けるかに、大きな注目が集まります。

欲しいのは外交のレガシー

中間選挙の結果は、トランプ大統領の力がどこまで残っているかを測るパラメーターにもなります。11月上旬の投票まで、あと2ヶ月を切りました。

トランプ大統領としては、自分がいればいいことが起きると示したい時期ですが、頼みのイランは思うように進んでいません。

石塚「トランプさんはいま一生懸命、自分の外交的なレガシー、これをやったよね、どう?って言って、中間選挙に行きたいわけですよ」

ロシアとウクライナに働きかけて何らかの進展があれば、トランプ大統領は外交の成果として示せます。

石塚「そういうタイミングであるっていうのが、たぶん一番大きいと思いますね」

足元を見透かされている

アメリカの仲介は、イランへの軍事作戦によって中断していましたが、今回再開しました。
ロシアもウクライナも、示された和平案をすぐに受け入れるわけにはいきません。かといって、頭から拒否できるものでもないところです。

石塚「トランプ大統領は完全に足元見透かされてて。僕らがここで話したようなことは、プーチン大統領だってわかってるわけですよ。利用してやれとたぶん思ってますよ」

ロシア側から、経済を支援してくれるなら和平に応じてもいい、と巧みに持ちかけられれば、トランプ大統領は飛びつくはずです。

落としどころは見えない

しかし、そこでうかつに応じてしまえば、ロシアに有利な形だけが残る可能性も出てきます。

ロシアもウクライナも、言っていることが以前と変わらないため、落としどころが見えてきません。特にプーチン大統領は、ウクライナはロシアのもので、それが通らなければこの戦争は終わらないと言い続けています。

石塚「いいとこだけ取られて終わらないんじゃないかなっていう感じがしないでもないですね」

アメリカ側は、次の段階に進むための計画案を数週間以内に発表する見通しです。
(minto)
 

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