生活道路は9月1日から時速30キロ。50~60キロなら致死率17%
9月1日から、日常生活で使われる道幅の狭い生活道路の多くで、法定速度が時速60キロから30キロに引き下げられました。自動車のスピードを抑え、歩行者や自転車の利用者を重大な事故から守ることが狙いで、制限速度の標識がない一般道の多くが対象です。8月31日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員が、引き下げの背景と注意点を解説しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く対象は全国の7割
主な対象は、中央線や中央分離帯のない、幅5.5メートル未満の一般道。全国の一般道のおよそ7割が該当します。
ただし、標識や道路標示で最高速度が20キロや40キロと定められている場合は、その規制が優先されます。
引き下げの背景には、深刻な事故の実態があります。諸外国のデータと比べると、日本は裏道や街の中の細い道路で歩行者が被害に遭うケースが圧倒的に多く、命を落とす人の割合も欧米より高いことがわかっています。
石塚「街の作りとかそういうことでも違うんでしょうね。日本の家屋って塀があったりして、向こう側が見えにくかったりする。いろんな事情があるんでしょうね」
30キロと60キロの差
そうした日本の道路事情を踏まえると、車はなるべくスピードを抑える必要があります。
石塚「30キロぐらいでぶつかられるのと、60キロでぶつかられるのとだと、万が一事故に遭った時に、けがをする、命を落とすっていう度合いが全く違ってくるんで」
警察庁によると、自動車と歩行者が接触した場合の致死率は、時速20キロから30キロで0.9%。これが50キロから60キロになると、17%に跳ね上がります。
この差が、そのまま速度を落とす理由になります。だからこそ、9月1日からは狭い生活道路で、時速30キロのゆっくりした運転が求められます。
30キロの標識はなし
注意したいのは、30キロという標識や表示が新たに出るわけではない点です。道路の形を見て、ドライバーひとりひとりが判断していくことになります。
光山「私も運転するので、しっかり意識しないといけないなと、こうしゃべりながら思ってるんですが。表示はなくとも、ちゃんと意識を持って運転をしないと、というところですね」
街の中の住宅地の道は、特に気を付けなければいけない場所です。一方で、境目がよくわからないという声もあります。
センターラインがある道路は対象になりませんが、走っているうちに細い道へ入ると、ここは何キロだったかと迷いやすくなってしまいます。
石塚「なるべく速度落とせばいいってことでしょうけど」
ゆっくり走る意識を
県警は、速度を抑えれば重大な事故は起きにくいとして、今回の引き下げをきっかけに、狭い道路ではゆっくり走るという意識を持ってほしいと呼びかけています。
リスナーAさんからは、「生活道路で車を運転するときは徐行して、30キロでの走行を練習しています。こうやって意識をしながら生活道路を運転していかなければいけませんね」という投稿が寄せられました。
細い道に入ったら、まず速度を落とす。それだけで防げる事故があります。
(minto)
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